風姿花伝という古典があります。

 

如何に古典を知らない人でも

名前くらいは聞いたことがあるほどの

名著であります。

 

 

能の大家、世阿弥が残した芸能の書です。

 

 

 

最近ではジャパネットたかたの社長はじめ、

ビジネスやっている人が

よく座右にしているみたいで

ビジネス界隈で耳にすることが増えましたが…

 

 

芸能の本なのだから

ギターのヒントに通ずるのは言わずもがなです。

 

 

そんな風姿花伝にはホントにギターのヒントが満載であります。

 

 

 

例えば…

 

能の技芸は7歳より始めよ、

と最初の方に出てきます。

 

 

ここには…

 

 

子供のやっていることが能の真似事であっても
大人はそれを判断してはならない。

ましてや、裁きを子供に伝えてはならない。

好きなようにやらせろ、

 

 

という内容の教えが出てきます。

 

 

理由は「子供が嫌になるから」です。

 

 

 

これは子供に向けて書いておりますが

要は…

 

心がヘタったら終わり

 

ってことです。

 

 

モチベーションが重要

といってもいいでしょう。

 

 

その意味では大人も同じであります。

 

 

 

さらにこの後、こんな教えが続きます。

 

 

ただし、この年代の子供には
基本的な事以外をさせてはならない

 

 

つまり、基本を大事にせよってことです。

 

 

それを徹底させる。

 

 

そのために、たとえ練習の仕方が悪かろうが

基本に取り組んでいるのだから

口出ししてはならないわけです。

 

 

つまり、

 

基本というのは

血肉化してなければならない、

 

と言っているわけです。

 

 

 

それくらいぼーっとしていると抜け落ちるのが基本だ

 

ともこの教えから言えるわけです。

 

 

ぼーっとしていたら抜け落ちるから

血肉化するまでやらなければならない。

 

 

しかし、基本とは面白くないものだから

ただでさえ面白くないものをやらせるのだから、

しかも、それをやるのは

心が未成熟の子供なのだから、

 

何も言わずにただただ好きなようにやらせよ

 

というわけです。

 

 

非常に合理的です。

 

 

僕達はここから基本の重要性や

習得のニュアンス…

 

血肉化する感じやその徹底感を

つかめばギターにも活かせます。

 

 

 

そして、最後にこう続きます。

 

 

3番目、4番目に演じられる、
ちょうどよい頃合いの舞台で
本人が得意とする演技をさせよ

 

 

つまり、お披露目せよ、と言っている。

 

 

これもギターと同じ。

 

 

お披露目したら間違いなく上達するからです。

 

 

 

とは言え、ここでの注意点は

先の教えはオーディエンスの配慮もある

という点です。

 

 

3番目、4番目ってことは

多分、それなりに場が和んでる

ってことでしょう。

 

 

そこに幼い子が拙い演技をしても

それはご愛嬌、となるわけです。

 

 

 

なので、僕達大人がやるギターに応用するなら、

 

お披露目をやるのも見てくれる人の事を考えて

その時期を選べ、

 

という教えになるかと思います。

 

 

 

ね?

 

 

使えるでしょう?

 

 

教則本、YouTube等でギター練習するのもいいですが

こういう時の洗礼をくぐり抜けた教えは

力が強いので、参考にしてみると

本質的な教え、アイデアがつかみやすい

と思います。

 

 

もちろん、読み手の視点は試されますが…