ロックやポップスをやっている僕らからすると
あまり馴染みが無いかも知れませんが
クラシックの世界に
パブロ・カザルスという人がいます。

チェロの神様みたいな人です。

彼は晩年になっても基礎練習をした、
という話があります。

それを話した時に、

「ほら、やっぱり
基礎練習は必要なんじゃないですか」

と言われたことがあります。

慌て者は人の話を遮ってそういうことを
いうものですが、この話のポイントは
基礎練習の中身です。

カザルスがやっていた基礎練習とは
バッハの無伴奏チェロ組曲を弾くことだった、
というのです。

曲を弾いていたんですよ。

よく何からやって良いのかわからない人に
推奨される運指練習なんかじゃない。

当然ですよね。

音楽をやるのに
何故、練習で非音楽的な事をやるのか

という話だから。

これは推測ですがカザルスからすると
バッハの無伴奏チェロ組曲は
基礎練習にとても良い
と思ったからやってたんでしょう。

基礎練習は必要です。

でも、それは曲を弾くことによって
行うことが出来るものなのです。

追記

いわゆる運指練習をやっている方が気楽だよ、
という場合、運指練習をやることは止めません。

でも、本当は
退屈で死にそうだと思っているのに
基礎づくりのため、とか言って
運指練習をやる必要はないということです。

好きな曲を弾いたら良いのです。

追記 その2

多くの人は目に見える結果や派手な技術
(こういうのを末と言います)
に目を奪われます。

でも、本当に重要なのは
それを支える土台や原理(本と言います)が
整っていなければ、
すべてが立ち行かなくなります。

この「本」というのが
基礎という言葉の意味です。

この何が「本」なのかを見極めることが、
すべての学びの出発点となるのですが…

これを多くの人は見誤るからこそ
何千年も前からこのことは教えとして
受け継がれているのです。

その証拠となるのがこれです。

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これに「本」と「末」の事が
書かれています。