先日、うちでコーチの修行をしている方に
ポール・ギルバートのことを教えてもらい、
その哲学に驚いた話をしました。

それで、ポール・ギルバートさんの
インタビューを更に探っています。

まさか、25年前にお世話になった人のことを
ここに来て研究することになるとは
思っていませんでしたが…

改めて感じたことがあります。

結論から申し上げますと…

人間デキてる人はギターもうまくなる

ということです。

ポールさんのインタビューを追いかけていると
若いときからその人柄の良さがにじみ出ている。

古来、人格というのは
漂うものだとされています。

それを風韻、風格、韻致などという。

子供の頃、「男の風格」なんて言葉を
何かで聞いて何故か惹かれるものがあったのを
思い出します。

当時は何も意味がわからなかったけど
この歳になってやっとわかる気がします。

まさかインタビューを読んでて
感じるとは思いませんでしたが、
ポールさんは人格者な気がします。

レーサーXで世に出てきた当時…
つまり、プロとしては駆け出しの時期にすでに
「イングヴェイみたい」と揶揄されたそうです。

そこを突っ込まれると、
影響受けたからそれは当然だとして…

もっと自分が良くなったら良いだけだ

とサラッと言い放つ。

こうやって自分に反っている。

これを自反というのですが、
ポールさんの発言を見ていると
こうやって自分に反っていると
感じることが多い。

僕も指導者をしているけど
普段から感じるのは
自然に自分に反ることが出来る人は
ギターはうまくなります。

それは現実の捉え方がとても自然だから。

出来事や他人は思い通りにはなりません。

でも、それを多くの人は
思い通りにしようとする。

それを執着といったりするわけですが
自分に反る人はこれの逆を行くのです。

自分を変えようとする。

僕達が出来るのはこれなのです。

そういう視点で、そういう心で
ギターやっている人は言い訳がなくなります。

出来ない部分にフォーカスしないから
嫌なことや都合の悪いことも受け入れながらも
現状出来ることを出来る範囲で出来るペースで
やることになる。

「時間がとれないからやっても無駄。」

などという考え方があるけど
自反出来る人からすると

「無駄になってもいいから弾く」

といって数分しか時間がなくても弾くのです。

すると忘れた頃に、
良い結果がやってくるんですよね。

これは現実の妙味であります。

結果はどうであれ、自分のやれることに
フォーカスしましょう。

自分に反ることが出来ると
良いことばかりです。