昨日、オンラインレッスンの生徒さんと
話している時のこと。
生徒さんが興味深いことを口にされました。
ギター演奏にも通ずる話しなのでシェアします。
この生徒さん、一昨日、食中毒になられました。
結局、幸い回復が早く、事なきを得たのですが…
一昨日のタイミングで「食中毒」と聞かされ
心配していたのです。
当然、昨日のレッスンでは
その時のことが話題になります。
するとこの生徒さん、
こんなことを言い出しました。
「『食中毒』と聞くと
大変そうに聞こえるかもですが
『食あたり』と同じことですよ。」
これ聞いてすごく感じ入ることがあったのです。
だって、「食中毒」だと
重症みたいに感じるのに
「食あたり」だと軽い感じがする。
でも、同じこと。
食中毒=食あたりなのです。
これ、ギターの演奏でも同じなんですよね。
例えば、3弦7フレットを
普通にフィンガリングしてピッキング。
これでも普通に音は出ます。
「D(レ)」と呼ばれる音が出ます。
でも、同じDを出すのでも…
3弦5フレットを
1音チョーキングで出してもいい。
3弦6フレットから7フレットに向かっ
てスライドしてもいい。
3弦5フレットから7フレットに向かって
ハンマリングでもいいし…
3弦8フレットから7フレットに
プリングでもいい。
3弦17フレットをタッピングして
7フレットにプリングでもいいし…
奏法として周りの弦を巻き込みながら
ピッキングしてもいいし
3弦だけ狙って弾いてもいい。
ブリッジミュートにして弾いてもいい。
ピッキングのアングル等を
いじって弾いてもいい。
エフェクター通して特殊効果を加えて
弾いても良い。
…とまぁ、こんな感じで
3弦7フレットにあるD音の表現方法は
無限にあるわけです。
でも、印象はそれぞれ違って聞こえるのです。
そのどれを選ぶか?というところに
あなたが弾く価値があるのです。
音楽に正解はない、というのは
よく耳にすることですが
こういう意味だと思っています。
これって裏返せば、
何でもいい、と言っているのです。
あなたの演奏はあなたの選択の結果です。
そして、あなたの選択はあなたの演奏に限っては
すべて正解なのです。
これを知っておきましょう。
あなたはあなたの演奏の創造主なのです。
これをちゃんと理解していることは
あなたの練習からストレスを消し去ることに
繋がりますからね。
追記
ただし、リズムは別。
リズムの違和感だけは、違和感を感じさせたら
あなたの落ち度になります。
トーシロに「下手くそ」の烙印を押させるのは
あなたのリズムが原因であることがほとんどです。
あなたの音楽はあなたが正解です。
その正解を不正解にさせないように
リズムだけはきっちりやっときましょう。