トミー・エマニュエルというギタリストを
ご存知でしょうか。
フィンガーピッキングの大家で
ものすごいテクニックを持っています。
そんなトミーが
ギターのクリニック
(公開グループレッスンみたいなもの)で
こんな事を言っていたそうです。
完璧に弾こうと指板ばかり睨みつけていると、
音楽の魂(グルーヴと感情)が逃げていく。
意訳すると
『間違えないように弾く』ことばかり考えていると、音楽は死んでしまう。
という感じですね。
実に金言です。
それまでピックで弾いていたのに
急にフィンガーピックで
ライブをしなければならなくなって、
ステージ上で指の震えが止まらなかった
20年前の僕に教えてあげたい教えです。
まだ、ステージでこうなるなら
いざ知らず、練習でも
『間違えないように弾く』ことばかり
考えている人はいるものです。
そういう場合にもこのトミーの教えは
金言でしょう。
さらにトミーはこうも残しています。
「ギターを上手に弾いて
誰かを感心させようとするな。
聴いている人の心に触れ、
幸せな気持ちにして帰すこと
が私たちの唯一の仕事だ。
そのためには、まず演奏している自分自身が
その音楽とリズムを心から愛し、
楽しんでいなければならない」
要するに
完璧に弾くことよりも、
自分が生み出しているビートを楽しめ
と言っているわけです。
乱暴にまとめてしまうと
ミスにばかり注意を向けるのではなく
自分の出している音をよく聞け
と言っているわけです。
あなたは自分の音を聞いていますか?
重箱の隅をつつくような
粗探しばかりしてないでしょうか?
追記
今日のような話はもっとまとめてしまうと…
自分の音をしっかり聞いて、
それに没入せよ(楽しめ)
と言っているわけですが…
古くは2500年前に孔子が知好楽と言っているのと
同じ教えです。
でも、こういったのは
何も孔子だけではありません。
こんな話も伝わっています。
弓の名手が、賭け金が
瓦(どうでもいいもの)のときは
百発百中なのに、
帯留めの金具を賭けると手元が狂い、
黄金を賭けるとプレッシャーで
パニックになり的を外してしまう
という話。
現代でもこういうことよくありますよね。
「うまくやろう」「ちゃんとやろう」
「完璧にやろう」「怒られないようにやろう」
こういうのは成果を遠ざけますね。
やっぱり他人の目や
「こうであるべし」という
自分が勝手に採用している思い込みは
邪魔でしかないということでしょうね。
この弓の名手の話はこれに書いてます。
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