ジャズギターの世界に
ウェス・モンゴメリーという
ギタリストがいました。

ジャズに詳しくない人でも
知っているレベルのギターの巨人です。

ウエスと言えば
親指ピッキングとオクターブ奏法です。

この指の腹を利用した親指ピッキングには
開発秘話があります。

ここに大きなギター上達の秘密が
隠れているので紹介しましょう。

ウエスが当時、ギターを弾いていたのは
昼間の労働を終え、深夜だったそうです。

そうだからでしょうか。

近所迷惑で怒られないように
練習する必要がありました。

結果、アンプを通さず、
ピックのアタック音を消すために
親指の腹で弦を撫でるように弾き始めた。

それで親指ピッキング奏法は生まれた
という話。

さて。

この話の要点は、

一見不利な環境でも
その中でできる事をした

という部分でしょう。

それが親指ピッキングという
歴史に残るプレイスタイルを生み出したわけです。

まさに、環境に作られた演奏と言っても良い。

でも、その環境で自らを創ったのは
ウエスであり、その努力が
ユニークな奏法を創り
それが後進のギタリストの環境になるわけです。

昔から

人は環境によって創られるのか、
それとも、環境は人によって創られるのか、

という議論がありますが、
これは両方でしょうね。

人は環境によって創られる部分もあるけど
それを通して人は環境を創ることもできる。

練習時間がない
練習する場所がない

そう言って楽しいはずの趣味を
つまらないものにしてしまっている人は
今も昔もおりますが
工夫しがいのあるところだということです。

不利を活用する。

これほど妙を感じる局面はない気がするけど
いかがでしょうか。

追記

一見すると災いや不利に思える状況
(今回でいうなら「音が出せない状況」)の
すぐ裏側にこそ、
大きな幸運や発展の種(歴史的奏法の誕生)が
寄り添っている

と言った賢人がいます。

今回の話はまさにこの賢人の教えそのものでしょう。

これに書いてます。

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