以前、うちの教材を買ってくださった方がある一通のメールを送ってくださいました。

そこにはこう書かれていました。

 

> 私は自分を変えたくてギターをやっています。
>
> 今まで、何でもかんでも中途半端な状態で
> 投げ出した自分。
>
> せめて好きなギターでそんな自分を
> 変えてみたい。

 

もちろん、「そんなに熱くならんでも」とか「所詮、趣味で生活改善するわけでもないのにバカか」という風に受け取る人も実際おられるわけですが….

個人的には決意というか覚悟というか、なんかそういう清々しいものを感じました。

 

そして、それは今でも「いいなぁ」と思うのです。

 

変に冷めた、何かを悟ったかのような態度をとる人よりも「なんの見返りも無いかもしれないけど、私はやるんだ」と言ってやっている人の方が素晴らしいと思います。

行動に移しているのだから。

 

 

実際、音楽、特に楽器演奏は脳科学的にみても人の能力を開花させることが出来る、とわかっているみたいですし、そんな研究データを根拠にしなくても、現に人間を一人変えるくらいの力を

持っていると経験上、思います。

 

例えば、音楽で経験したことが肥やしになって、仕事が良くなったり人間関係が円滑になったりメンタルが建設的になったりする。

こういうのは体験してない人には絶対にわからないことなのです。

 

音楽というのは見返りが期待できません。

人にちやほやしてもらったり、場合によってはおひねりをもらえたり、仲間が出来たり…といった見返りがあることはありますが、こんなことを期待してやっても望む見返りがなければ続かないのがオチです。

 

だからこそ、ギター弾いていることは貴重なのです。

見返りのない行為を続けることが出来る人は貴重です。

見えないけど確実に強さを持っている証拠だ、とおもうのです。

 

是非、音楽を続けてください。

見返りは感じられないかも知れませんが、忘れた頃に大きな見返りをもらっていたことに気づけると思いますよ。