「先生の教えてくれたように真似したんだけど、うまくいきません。
僕どっかおかしいんでしょうか?」
先日、ある生徒さんにこんなこと言われました。
彼は何をしたか?
「演奏うまくなりたかったら、うまいやつの身体の使い方を真似したら良い。」
という僕の教えを愚直にやったわけです。
話を聞いていると、彼は1つ見落としていることがありました。
そこを解説したことで納得してくれたようです。
「そういうことだったんですね…」
と合点がいったようです。
彼は表面上の動きを捉えていました。
もちろん、これは間違いではありません。
でも、これでは対応できないときが出てくるのです。
では、何が補われたらよかったのか?
それは、感覚を真似する、というアイデアです。
つまり…
「演奏うまくなりたかったら、うまいやつの身体の使い方を真似したら良い。」
というのはその人の感覚を含む言葉なのです。
「弾き手の心を真似しろ」って事です。
身体の使い方を真似することを通して、
「〇〇さんはこんな感触を持っているんじゃないか?」
とか
「〇〇さんは身体のこの部分にこんな感覚を持っているんじゃないか?」
とか
「〇〇さんはこんな気持なんじゃないか?」
とかそういうのを想像できるとマネが思っている以上にうまくいくようになるのです。
これは他の事でもそうで。
手本の表面を真似してわかった気になっていると必ず成長が止まります。
いくら音楽活動を盛んにやって経験つもうが、
いくら他人にうまいと言われようが、
いくら音楽ライフを楽しめてる感覚持ってようが
表面を真似してわかった気になっていると絶対頭打ちがやってきます。
だから、心を真似しましょう。
感覚を真似しましょう。
参考になればうれしいです。