昨日、友人とのラジオ収録をしました。
その友人とはよく意見が一致するのですが
ともに、古のものに信頼を置くというのが
共通です。
「古のもの」なんていうと
何千年も前のものも「古」だし、
何百年も前のものも「古」として扱います。
書物なら「古典」と呼ばれるものは
「古」とついているのだから
「古」扱いしていいでしょう。
で。
こういう古典、古文献と言うのは
なぜ、いいのか、と言うと、
時の洗礼を受けているからです。
時というのは残酷です。
一見、愚鈍な人間に見えても、時間が経つと
本物は本物として何か成し遂げてたりします。
一見、能無しに見えても
変化成長進化出来る人は
必ず進化しているものです。
その反面、一見しっかり者で理知的な人間でも
その実、中身のない人間は
その中身の無さがあらわになります。
このように、時間というのは
ある種の真贋チェックツールなのです。
リトマス試験紙みたいなものです。
そういう性質をもっているということから
あることがわかります。
それは、、、、
長い時間語り継がれるものというのは、
それだけ本物だということです。
長い時間語り継がれた、ということは、
語り継いだ人がたくさんいた
ということになりますから。
例えば、古の聖賢なんてわかりやすいでしょう。
東洋なら孔子、釈迦。
西洋ならソクラテス、キリストなんかは
四聖と呼ばれるほど有名です。
こういう人たちなんかわかりやすいですが、
彼らと同時代に生きてない人たち、、、、
しかも、何千年、何百年と後の人たち、、、
それもかなりの数の人達が認めているわけです。
だから、今でも四聖と呼ばれているのです。
そういう時の洗礼をくぐり抜けているのだから
かなりの本質をついている可能性が
高いと思うのです。
知識情報としての信頼性が高いわけです。
だから、僕達は古にかなりの信頼を置くのです。
では、これを音楽に応用すると
どうなるでしょうか?
僕達が聞いているような音楽の
直接的ルーツは60~70年代、、、、
たかだか半世紀前のものなのです。
それで十分です。
もちろん、もっと遡ると
もっと深いことが見えてくるでしょうけど、
別に音楽の研究者とかでもないのだから、
このレベルで十分なのです。
実際、ギターなんかもこの年代の前後、、、
せいぜい1950年代くらいまで遡っておけば
いい練習題材が見つかります。
ロッククラシックとか言われています。
一見、「何じゃこの曲」と思うものも
出てくるはずですが、、、、
当時の先人たちが熱狂したものは
今の自分にわからなくても通っておくべきだと
思います。
温故知新。
古きをたずねることで初めて
新たなものを知ることが出来るのです。
そういうところから
「自分らしさ」「オリジナリティ」
みたいなことも出てくるのです。
ピンときたら古きものを
大事にしてみてください。