三菱という会社があります。
この会社の基礎を作った人物が明治に活躍した実業家、岩崎弥太郎です。
この岩崎弥太郎が少年時代のときの話。
彼は寺子屋に通っていたが、この先生はなかなか信心深い方で授業の間、神棚に明かりをつけるのを忘れない人でした。
※当時は神棚に明かりをつけるというと油のお皿(油皿)を使ったのです。
多分こういうやつ↓
で、この油皿を毎週全部キレイにするのが生徒に課せられた仕事だったというのです。
ところがこの油皿、20も30もあるのでこの油をすべて洗い落とすのは大変な仕事。
なので、みんながやりたがりません。
互いに仕事を押し付け合い、先生にどえらく怒られるというのが日常だったそうです。
でも、弥太郎少年はこれを喜んで引受け、毎回きちんと仕事をやりきっていたそうです。
そのことで評判になっていた弥太郎少年にある生徒が高聞きました。
「油皿の掃除、どうやってるの?」
そこで弥太郎少年の答えに皆はびっくりしたそうです。
みんなは一枚一枚、油を拭き取っていたのに、弥太郎少年は皿を火にかけることで油を焼き切ってから拭き取っていた、というのです。
このやり方の違いで普通の人が半日かかる仕事を1時間もかからず済ませる事ができたそうです。
生徒たちからは「ずるい」と言われたそうですが、先生は「なかなか見どころがある」と感心したそうです。
さて。
その他の学生たちは苦労してやっと望む結果を得ていたのにも関わらず、岩崎弥太郎はやり方を変えることで楽に、時短で望む結果を得ました。
でも、この学生たちは弥太郎のやり方を知った途端、弥太郎と同じことが出来たでしょう。
ギターも同じです。
やり方間違えるとどえらい苦労がまってます。
そして、しなくても良い苦労をすると醜い行いに走ってしまうかもしれないのです。
学生たちが仕事の押し付け合いをしたように。
ギターは特にこうなりやすいです。
変に苦労すると次それを人に押し付けるギタリストは少なくないのです。
あなたのやり方は大丈夫でしょうか?