先日、すごく俗っぽい質疑応答を目にしました。色々思ったことはあるのですが、非常に根本的で本質的だったので今回テーマにします。

ここにはうまくいかない人の典型例が盛り込まれているから、もし、あなたが微塵でも当てはまるならこの機会に考えると役に立つんじゃないか?と思うような内容です。

 

 

俗っぽい質疑応答

それはこんな質問からスタートしていました。

 

ギター始めようと思ってます。

モテますかね。

 

という質問。まぁまぁ、よくある質問です。昔からある鉄板質問。最近は化石化してきたんじゃないかとおもっていた程なのですが。

 

さて。
モテるだのモテないだのの話。

別にモテたくてギターをするのは良いと思います。動機なんて何でも良いのですから。

 

モテたい=誰かと仲良くしたいってことだから、別に何も恥ずべきことでもありません。

 

さて。
この質問にこんな回答が寄せられていました。

 

「弾ける人と弾けない人では弾ける人の方がモテるでしょう。

でも、そのためにかかるコストがスゴイです。

ギターはコスパが悪いです。」

という回答。

 

そしたらその回答に対して、質問者がこんな回答を返していました。

「じゃあ、辞めときます。」

 

別にこんな見ず知らずの人がやっている質疑応答などどーでも良いですが、僕たちはここから学べるのです。

なぜなら、これ、うまくいかない典型パターンだからです。

 

どういうことかお話しましょう。

 

 

上手くいかない典型パターン

それは、もし、この質問を誰かがしてきたと仮定したときの答えを見るとわかるでしょう。

 

もし、僕がこの質問されたらこう答えます。

 

「もし、モテる程に弾けるようになるのに10年かかるとしたらやりますか?

これがイエスなら、あなたはギターとかこだわらなくても普通に生きているだけでモテるでしょう。

 

でも、ノーなら・・・・

そして、もっと手っ取り早くモテたいのだ、とか言うなら・・・・

 

モテたいなどと思うのはやめることをおすすめします。

そのメンタリティでは何をやってもうまくいかないので。」

 

きっとこう答えます。

※ちなみに、実際に答えたことあります、全く同じ答えを。

 

僕がこんな嫌われそうなことを言うのは理由があります。

 

これで目が覚める人もいるからです。
まぁ、気を悪くされることがほとんどですが。でも、気を悪くされたらもう、こういう人と関わらなくても良くなるので互いに良いと思っているので遠慮なく口にします。

 

さて。

今、僕の答えを披露しましたが、うまくいかない典型パターンだと言った意味がわかりますか?

 

 

何故、上手くいかない典型パターンなのか?

見返りを求めてやる行為は見返りがないとわかった時点でやめるのです。

この質問者の様に。

 

でも、殆どの事でうまくやるために必要なことは

見返りを求めずに黙々とやることなのです。

 

例えば、この質問者はモテたいと思っている。
何かをしてモテるならやるけど、モテないならやらないってことです。

 

こんな性根の人が目の前にいたらあなたはその人を信用するでしょうか?

 

僕ならしません。全く魅力を感じません。「器ちっっっっっっっさっ!」って思います。

 

 

自分に利益があるならやるが、そうでないならやらない、という人間は言い換えると

「自分さえよかったら良い」というメンタリティをふくらませるタイプの人。

つまり、エゴイスティックだということです。

 

だから、そういう人はモテないのです。もともと僕は今とは比べ物にならないほどエゴイスティックな人間だったからわかるのですが、こんな感じで生きてるとビビるくらいモテません。

そして、そういう人に限って、何をやらせても中途半端。過去の僕がそうだったように。

 

もちろん、人間はエゴイスティックな生き物です。そういう側面が強い。

だから、エゴイスティックな人を嫌うのです。

 

そして、

そういう存在だからこそ、変身できるのです。

そういう存在だからこそ、美しく変わることが出来る。

 

だから、エゴイスティックでも構いませんが、そのままでいると自分の身に返ってくるのです(経験者談)

 

 

これは音楽も同じ

音楽も同じで。

エゴイスティックにやるとそれはそれは醜いものです。

うまいんだけどイヤミくさい演奏ってあるんです。

 

そういうのは演奏も嫌われますが、バンドメンバーからも嫌われる存在になります。

 

 

だから、音楽をせっかくやっているなら、聞き手の事を優先させましょう。

そもそも、音楽というのは俗物的な見返りが薄いというのが最初からわかりやすいジャンルです。そういうものに縁があってやっているのだから、最初から聞き手のことだけを考えて弾けば良いのです。

そうやると上達は自然についてくる。

本来の成功体験になるのです。

 

同じやるなら本物になりましょう。

今日みたいな話が「うんうん」と思えるなら、落ちぶれないように今の自分に感謝して黙々とやりましょう。

 

地味ですが練習法以前の絶対に必要な話だと思います。