先日、読んだ物語に興味深い一節がありました。
その物語は人生に行き詰まっている人とその人がギリギリの状態でたまたま召喚してしまった神様と対話しながら学んでいくストーリーでした。
最終的には大成功する、みたいなタイプの物語。
夢をかなえるゾウみたいなコンセプトですね。
そこで、その神様が主人公に授けた人生を一変させる技みたいなのがあるのですが、それがなんともしょーもない技なのです。
「誰でも出来るがな、それ」と思うような、幼稚園児でも出来るようなことなのです。
だからこそ、主人公も軽く見ていた。
そして、その技の効果を知った時に「肩透かしにあった気分です」と口走ります。
その時に、神様がいうセリフが印象的。
「あのなぁ、肩透かしって、、、、そんな簡単なことすらお前らやってねーじゃねーか」
読んだ時に笑けました。
ギター教えてて、こんなことしょっちゅうだからです。
対面のレッスンで同じようなことは起こりませんが、顔を見ずにコミュニケーションできるネットだと「そんなん知っとるわ(だから、やらない)」というセリフ、何度聞かされたかわかりません。
「自分が思ってたのと違う教えだった(からやらない)」とか「YouTubeで見たことある(からやらない)」というのも同じです。
まさにこの神様のセリフの気分なのですよ。
「それ、知ってて出来てると言うならなんであなたはウェブを検索してるんでしょうか?今ごろ、音楽を自由に楽しく弾いて喜んでいるはずでは?」
って思います。
今では、そういうパターンとして認識してるし、それが人間のサガだと理解も出来てるから何の問題もないのですが。
で、面白いのは、実はこれ、音楽学校時代の先生もいってたし、僕の人生を変えてくれた数学の先生も、人生を教えてくれた師も言ってたことだと今、書いてて気づきました。
「なるほどなぁ、こういう意味だったのか」と思います。
自分が現状、なにかうまくいってないことがあるくせに、先人がいってる内容を軽く見てしまう時は注意が必要です。
そこには慢心が隠れている可能性があるのです。
僕もギター以外のジャンルで人に学ぶことがあるから気をつけないといけない、と改めて思った今日このごろ。
なぜなら、こういう態度で接すると知らない間に無視されたり、遠ざけられたりして、結局、大損こいてることにも気づけない、ということになるのはこちらだからです。
自戒を込めて。