「先生のおかげで

僕の音だいぶ変わりました。」

 

先日、生徒さんに頂いたお言葉です。

 

この生徒さん、この後、

こういってくれました。

 

「これ、先生とこじゃなければ

絶対無理だったと思います」

 

ありがたいお言葉でしたが、

「流石にそれはいいすぎだ」と思いました。

 

そんな表情をしてたんでしょう。

 

この生徒さん、

僕の顔見てこういってくれました。

 

「お世辞じゃないですよ、

自分の出音変えるのに色んな人に

おそわって来たし、自分でも色々やりました。

 

でも、全然ダメだったんです。

 

何十年もダメだったからもう諦めてたけど、

先生とこだとたった1年で変わったし、

そっから数年経つけど

どんどん変わり続けるんですよ…

 

まだまだ、俺、いけるんや…と

思ってるし、それが楽しいんですよ」

 

この話しは、

「出音の変化は難しい」ということが

いいたいのではありません。

 

僕のレッスンがすごいんだ、と

言いたいわけでもありません。

 

この話のポイントは

進歩した自分を認識した、というところに

本当の価値がある

という事なのです。

 

進歩する。

 

こう認識出来ることは自信を

強めてくれるものであるのは間違いないです。

 

進歩を他人から褒められることで確認する、

という方法があります。

 

確かに、とても気分の良いことです。

 

もっと褒められよう、

もっと認められようとします。

 

でも、それを続けると、

だんだん他人が褒めてくれない時は

気分が沈むようになります。

 

そうやって、だんだん他人からの褒めや

承認がないと駄目になっていくのです。

 

でも、自分で自分を認めることが出来ると

この状況は一変します。

 

他人の承認は関係なくなるからです。

 

結果、他人の反応に影響されない

強い自分が確立します。

 

つまり、以前の自分より、

「ここが良くなった」

「ここが進歩した」

「ここが前の自分よりかっこよくなった」

と思えることに価値があるのです。

 

この生徒さんも元々は

自分のことを認めることが出来ず、

他人の承認を必要としていました。

 

でも、自分のことを認められないから、

他人の称賛も信じられなかったのです。

 

そんな状態でも

こうやって自分の音を認めることが出来る。

 

これはこの生徒さんにとって

大きな一歩になっているのです。

 

楽器演奏を続ける本当の価値って

こういうところにあるんじゃないか。

 

価値をどこに感じるかという話は

実はギターを続けていく上で

とても重要なものになります。

 

参考にできそうならされてください。