「もぅ、1年前のことです…」

 

目の前にいる彼女は話し始めました。

 

「1年前にやめたんです、

これは向いてないって思って…」

 

「じゃあ、なんで今になって

やろうと思ったんですか?」

 

僕がこう聞くと彼女はこう言いました。

 

「YouTubeでうまく弾いている人を見ると

やっぱりやってみたいなぁ

って思ったんです」

 

「でも…結局、1年前と

何も変わってなかったんですね?」

 

そう聞くと彼女は縦に首を振りました。

 

これは、昨日の体験レッスンのときの

模様です。

 

彼女はコードチェンジができずに

ギターを1年前にやめてしまいました。

 

1年前、彼女はYouTubeのレッスン動画を

見まくって頑張ったそうです。

 

でも、結局、いくら頑張っても

弾けるようにならなかった。

 

1年経っても変わらなかった。

 

で、僕のもとに来てくれました。

 

これ、ここ数年の

ギターレッスンあるあるです。

 

YouTube見て頑張ったけど

弾けるようにならなかった。

 

ほぼ毎回の体験レッスンで耳にします。

 

YouTubeで教則ビデオさながらの内容が

語られているのにも関わらず

こうなる人は後を絶ちません。

 

方法論は良くても先に心が折れてしまう。

 

こうなる人は多いです。

 

これを解決するには

2つのアプローチがあります。

 

方法論を徹底的にブラッシュアップさせる

という方法。

 

もう一つはメンタルを強くする。

 

両方有効でしょう。

 

昨日の彼女は中3でした。

 

一度折れた心をなんとか蘇らせて

来てくれたのだから、

とっておきの方法論を教えました。

 

みるみるうちに顔色が変化しました。

 

「弾けるやん…」

 

同伴していた母親まで「弾けるやんっ!」と

言ってました。

 

だから、お伝えしました。

 

「あなたにセンスがない

とかじゃないんですよ。

やり方の問題なんですよ。」

 

と。

 

彼女は嬉しそうに耳を傾けてくれました。

 

そして、付け加えました。

 

「うまくいかない時はしんどいけど、

そういう時は人に頼りなさい。

 

頼って良いんですよ、

頼った方が良いんですよ。」

 

と。

 

彼女は弾きたい曲を弾けるようになって、

嬉しそうに帰っていきました。

 

これは一例ですが、方法とメンタル。

 

この両方をカバーするとうまくいきます。

 

方法だけ先行しても、

メンタルだけ先行しても片手落ちです。

 

両方は連動するのです。

 

方法を実践した結果

メンタルが変わらないといけない。

 

逆にメンタルが

変わるようなやり方にしないといけない。

 

ここらへんは教える側の話のように

聞こえますが、練習する側も

これを知っている

と自分をうまくコントロール出来ることは

多いと思います。

 

ご参考になれば。