ある師弟の会話を見る機会に恵まれました。
師は弟子に厳しいことを発言していました。
弟子は困惑しながらも黙って聞いていました。
僕はこの会話を見て、
素晴らしいやり取りだと思いました。
この師弟は素晴らしい、と。
師は本当は厳しいことをいいたくはない。
肚にクッと力を入れているのが伝わってくる。
獅子は我が子を谷底へ突き落とす。
使い古された話だけどそれを思い出しました。
知ってか知らずか、弟子は弟子で
真剣に耳を傾けておられました。
良い弟子を持った師と
良い師を持っている弟子。
つい、弟子に言わざるを得ませんでした。
「素晴らしい師を引き当てましたね」
言わないではいられなかった。
世の中にはいろんな師がいて。
弟子の機嫌を取るおかしな師がいたりします。
そんなのはもちろん論外ですが、、、、
志を持っている、
人間性も素晴らしい、、、
そんな理想的な師もいる。
ただ、弟子が凡夫ということも
よくあることなのです。
師の言っていることを疑うという
どうしようもないのもいっぱいいる。
僕は音楽学校時代にこういうダメ弟子を
沢山見てきました。
だから、最後まで残るのは10%くらいになるし、
仕事に出来る人材は1%も育たなかったりする。
もちろん、師は弟子が育たないのは
自分の不徳の致すところとして
日々努力する必要がある。
野球の栗山さんも言ってたけど、
選手の10倍勉強して人間練っておかないと
いけないのです。
弟子に誤解され、離反されるのを
覚悟しないといけない。
弟子は弟子で求道心がないとダメです。
弟子は自分のことをやるのだから、
求道して当然だというくらいやったほうが良い。
真剣に求道しないと目的は達成されません。
これはどんなジャンルでもそうだと思います。
先の師弟はおふたりともそれがあるように
思ったんです。
ほんと素晴らしいものを見せてもらいました。
実は、ここにギターのヒントがある。
スキル習得のヒントがある。
あとはご自身でつかんでみてください。
こういう要諦がつかめるようになると
直接學ぶとか、本から學ぶとか
オフラインとかオンラインとか
関係なくなると思います。