> 「神の手」を持つと言われる医者の動きも、
> まさに「ゆっくり、早く」です。
>
> 一見、ゆったり、ゆっくりしているように
> 見えますが、その手の動きは流れるようで、
> よどみもムダも一切ありません。
>
> どんな難しい局面においても、
> 常に一定のリズムで、
> 自然な呼吸をしています。
これはある本に書かれていた一節。
神の手を持つ名医の話でした。
これ、ギターも同じなのです。
ギター演奏における身体の使い方というのはゆっくり行うのです。
「そんなことしたら弾きたいフレーズは弾けるようにならないのでは?」
とか言われますが、現実はそんなことありません。
ムダのない動きをすると勝手にスピードを上げることが出来るからです。
スピードを上げるつもりはなくても上げても大丈夫な身体になっている、ということです。
速いテンポの演奏の最大の山はスピードに余裕を持つことです。
車とかでもちゃんと余裕が出せる範囲内でしかスピードを上げられないでしょう?
メーター的には180キロとか200キロまで出せるようになっているけど、実際は出しても130~140が限度です。
現実的には高速道路で100キロ前後が現実的でしょう。
つまり、スピードというのは余力がないと質が安定しないのです。
だから、テンポアップの考え方としては無理なく質を落とさない、というのが現実的な考え方になります。
それを具体的にすると…
ゆっくり身体を使え
というアドバイスになるわけです。
だから、ゆっくり弾いてください。
力を抜いて、身体を大きく、ゆったりと使う。
そうしようとするだけで呼吸は深くなり、ギターを弾くことが氣持ち良くなります。
一度、やってみてください。