「具体的なことを教えてほしい」
そう言われることがあります。
特にウェブで。
たくさんの発信者がいる中、
僕にそういうことを言ってくれるのは
嬉しいものです。
ですが、それに対してはお断りしています。
理由は色々あって。
そもそも、その人が何をやりたいのか
わからないと具体的なものは
意味をなさないと考えているから
というのは理由の一つです。
僕はギターで苦しまないことは
必須条件だと思っています。
実際、生徒さんにもそういう風に
伝えているし、
こういうオンラインの発信でも
そう伝えているつもりです。
その考えで行くと、
具体的なことは言えません。
なぜなら、やりたいことが
人によって違うからです。
やるべきことも具体化して細かくすると
人によってバラけてしまいます。
つまり、具体化すればするほど
相手の状況に合わせないと
機能しないということなのです。
もちろん、そういうお申し出をくれる人は
〇〇フレーズをやったらうまくなるんだろう、
だったらつまらない練習フレーズでも
いいから教えてくれ、という
気持ちなんでしょうけど
ことはそんな単純ではありません。
もちろん、苦しもうが何でもいいなら
いいんですけど、でも、そうであっても
最後の理由と絡んでくるから
お断りしています。
もう一つの理由は、
僕が助けになりたい相手は
自分で散々やったけど
うまく弾けなかった人たちなのです。
それでも、自分の思うように
弾くことを諦められない人たちなのです。
なぜ、こういうある種
「こじらせている人」を相手にしているか
というと、こういう方を
サポートしている方が楽しいからです。
相手の変化がダイナミックだから。
ダイナミックな変化を起こそうと思ったら
それまでの視点を変えないといけません。
視点を変えるというのは
なかなか大変なのです。
信じてることを変える必要も
出てくるからです。
でも、自分で色々散々やって
うまくいかなかった経験を
持っている人にはこれが出来るのです。
だって、自分で考えたことで
うまくいかなかった経験を
もっているからです。
だから、新しい物の見方と
それに付随するやり方を受け入れる準備が
できているのです。
最後の理由は具体的なことなど、
僕が言わなくても今やYouTubeだとか
いろんなところで知ることが出来るからです。
すでに他の人が色々言ってるのに
なんで僕が言わないといけないのか?
ということです。
他で散々言ってるのだから、
そこで言っていることをやれば
いいのではないか、と思います。
これが最後の理由です。
僕が対象としているのは
こういうある意味、苦労しまくって
こじれてしまった人なのです。
そういう人を本当に助けるコンテンツは
あまりないように感じるからやっています。
それに過去の僕も
そうやってこじらせていた人だから
というのもあります。
何も、具体的なことを求めるのが
いけないのではありません。
そして、それでうまくいく人もいます。
それならそれでいいんじゃないかとも
思います。
ただ、僕はスタンスとして、
色々頑張ったけど努力が
うまく報われなかった人を
対象にしているだけです。
そして、そういう人に必要なのは
具体性のあるものではないと考えます。
そうではなく、目指すべき場所や
そもそもの概念。
もっと言うなら、メンタルな内容等も
カバーできたらもっと楽に、
簡単に変われると
経験上思っています。
そういうのがやっているうちに
見えなくなったから問題が
起こっているケースが圧倒的に多いからです。
なので、僕はあまり具体的なことを
言う気になれない、というのが本音です。
ぜひ知っておいていただきたいことなので
シェアしました。