最高のテクニック。

そういわれると何をイメージするでしょうか。

スイープ?

タッピング?

それとも目にも止まらない速弾きでしょうか?

もちろん、最高のテクニックなんて
人それぞれ違った答えで良いと思うけど、
ここに明確な答えを出した人がいます。

前回も紹介したパブロ・カザルスです。

カザルスはこう言っています。

最高のテクニックとは、
まったくそれと気づかれないようなものだ。

前回紹介した

音楽の本当の目的とは
音楽の内に秘められた意味、
メッセージを伝えること

という彼の定義からするとこの結論は
すごく自然なものだと思います。

そして、僕はこれに心から同意します。

ギターにおいて最高のテクニックとは
フレーズに込められた
言葉にならないものを如何に
ピッキングとフィンガリングで表現するか?

という部分にあると思います。

仮にたった1音のフレーズでも
それを如何に表現するのか?

よく順アングルとか
逆アングルとかいわれるけど
あれはツール。

そのツールを何故、そのタイミングで
利用したのか?

ここに意味と価値がある。

でも、多分、ぼんやり聞いている人からすると
カザルスが言うように

まったくそれと気づかれないようなもの

なのです。

つまり、それくらい地味なもの…

ピッキングとフィンガリング。

この地味すぎるテクニック…

でも、最も頻繁に使うテクニックを如何に
自在に、バリエーション豊かに使えるか?

そこに演奏力というのが現れるのです。

だから、僕がもし、
最高のテクニックとは何かといわれたら迷わず

ピッキングとフィンガリングです。

と答えます。

それを然るべき意図で表現するだけの
幅をもっているか?

この幅が広い人は
タッピングだのスイープだのを
利用せずとも豊かな音を出すことが出来る。

それを道具として利用して
自分の趣を感じるフレーズを演奏して
その音を味わうのです。

その時間が別天地を創る。

壺中の天とはこのことであり
それが僕達の趣味を本物にしてくれます。

そして、趣味が本物になると
一生かけて利用できる心の避難所が出来上がる。

金や物、地位や名誉や人間関係は
死んだらなくなりますが
この別天地はなくならないと思いますよ。

これが楽器演奏の楽しみでもあるかと思います。

参考になったら嬉しいです。

追記

久々にカザルスのことを何故か思い出して
クラシック界のミュージシャンの言葉を
あれから渉猟しているけど
実に含蓄が深いですね。

今改めて読むとギターの上達や楽しみ方に
応用できるものがすごく多いのに
音楽はやっぱりジャンル関係なく
楽しめるものだと思いましたね。

カザルスを評価したフルトヴェングラーの
本を読んだけどのっけから素晴らしかったです。

⏩️クリックしてフルトヴェングラーの
本の詳細を確認する

ジャンル問わずギターのヒントを見つけたら
また紹介します。