以前、これを書きました。
要は、左右の手のシンクロ感がない場合は
テンポを落とせ、というアイデアですが、、、
これ、教えると
決まって言われることがあります。
それがこれ。
テンポ落としたらフレーズが弾けているのか
わからなくなる。
こういうセリフです。
もう少し、詳しく書くと、、、、
テンポを落としたら指は動くようになるし、
ピッキングもやりやすいんだけど、
弾こうとしているフレーズに聞こえない。
という内容です。
もし、メタルの速弾きフレーズのような
複雑なフレーズを弾いていて
このようなことが起こっているなら
当てはまらないのですが、、、、
歌えるメロディや、リズムギターフレーズで
こういう状況が起こっているなら、、、、
「あること」が出来てない可能性が高いです。
これこそ、「弾けないものは遅いテンポで弾け」
という教えを残している多くのギタリストが
当然のこととして言葉にしない部分なのです。
上手なギタリストからすると当然のことでも
腕を磨いている最中の人からすると
当然のことではないのです。
だからこそ、テンポを落とせ、
という素晴らしい教えも実を結ばないことが
よく起こる。
それは「あること」が出来てないから。
では、その「あること」とは何か?
それがリズム。
フレーズのリズムです。
これをテキトーに扱っていながら、
テンポを落とすという教えを使っても、、、
フレーズが弾けているのかわからなくなる、、、
という結末を迎えるだけになりやすいのです。
いつも言ってるように楽器の演奏とは、、、、
イメージした音(トーン)を
イメージしたタイミングと長さ(リズム)で
表現しているものです。
トーン×リズム。
この2つの構成要素はどちらかがおかしくなると
フレーズが破綻するのは当然です。
僕達はトーンには乱れを感じやすいのですが、
リズムには感じにくい。
だから、テンポ落とした時、
フレーズが弾けているのかわからなくなる
ということになったときに、本当は
リズムが崩れていることが真因なのに、
テンポを落としたから、と錯覚してしまうのです。
これは先述したように、
メタルの速弾きのような
音が詰め込まれている複雑なフレーズには
当てはまりにくいのですが、、、
それ以外のフレーズには当てはまることが
多いのです。
なので、もし、テンポを落としたとき、
フレーズが弾けているのか
わからなくなるのなら、、、、
リズムをちゃんと出せているか?
そもそもリズムは
ちゃんとイメージできているのか?
を確認すると前に進みやすいです。
よかったら一度チェックしてみてください。