ポーランドで2人の男が働いていました。

この2人、名前が同じでした。

共にモイシュという名前だったそうです。

 

一見、同じ仕事をしています。

でも、違いがありました。

それが給料。

片方のモイシュは週6ズウォティ。ところが片方は週2ズウォティだった。

※イメージしやすくするために以降は1ズウォティ=1万円として書きます。本当は1図ウォティ=30円くらいです。

 

ある時、2万のモイシュは自分の不服を社長に直訴しました。

なんで同じ仕事なのに1人は6万、自分は2万なのか?と。

ところが社長は「そのうち教えたる」と言いました。

 

数日後、その店の目の前を10台くらい荷馬車が隊列を組んで通りかかった。

社長は2万のモイシュを呼びました。

「何運んでるか聞いてこい。」

モイシュは戻ってきて報告しました。

「とうもろこしだそうです。」

 

次に社長はこう命じました。

「どこへ運んでるんだ?」

モイシュはまた聞きに行きました。

「市場だそうです。」

 

社長はまた聞きました。

「誰に頼まれて運んでるのか聞いてこい」

モイシュはまた聞きに言って帰ってきました。

「隣町の町長に頼まれたそうです。」

 

社長はまた聞きました。

「とうもろこしの値段はいくらか聞いてこい」

モイシュはずいぶん離れた荷馬車まで馬で駆けつけ値段を聞いてきました。

 

社長はため息をつきながらそこで2万のモイシュをまたせて、6万のモイシュに同じ命令を出しました。

すると6万のモイシュは帰ってきてこういいました。

「あの一行は隣町の町長に頼まれとうもろこしを市場に運んでいる人たちでした。価格を聞いて、それより少し高い値段で買うと言ったら、荷物は昆布の疲れたからうちで買ってほしいらしいです。今、こちらに向かってます。」

 

社長は2万のモイシュに言いました。

「これがお前の給料と6万のモイシュの違いだ、給料が違うのは当然だと思わないか?」

 

要は、言われたことしかできないやつはだめだってことです。

相手のことを思いやって相手が必要だと思うことをやる。

そういう思いやりが物事を円滑に進める、ということです。

 

これはギターでも同じです。

自分がうまくなることばかり考えている人はなかなか上手く弾けるようにはなりません。

でも、いつも相手のことを考える人は知らないうちに最短ルートを取ることが出来るようになりやすいのです。

 

追記

ちなみに日本にも同じような話がありますね。

結局、ここが重要になる