「教えてもらったことは忘れる」

 

これはある有名寿司職人が残した言葉です。

 

 

コーチをやっているから、

どちらかと言うと教える側に立つことが

多くなるだけにちょっと複雑な心胸になる

言葉であります。

 

 

でも、すごく現実を現している、と思いました。

 

 

 

この言葉を残した寿司職人はこう続けます。

 

 

自分が苦労して盗みにいったものは忘れない。

 

 

まさにそうです。

 

 

 

今ってこの状況は

すごく身近にあると思っています。

 

 

というのも、僕のところに集まってくれる

生徒さんって結構、知識量がある人が

多いのです。

 

 

でも、自分の演奏に自信がなかったり、

伸び悩みを感じているからやってくる。

 

 

 

で、聞いているとこういう人の共通点は

 

情報をあさりまくっている

 

という点にあるわけです。

 

 

 

僕がギターを始めた27年前は情報は

あさりたくても漁れない。

 

 

ネットなんかないから、

演奏している姿を収めたライブビデオなんか

ものすごく貴重。

 

 

インタビュー1つ読むのに

いちいちお金がかかる。

 

 

貧乏学生にそんなお金の余裕ありません。

 

 

だから、本なら立ち読みで済ます。

 

 

でも、ずっと立ち読みしたら怒られます。

 

 

だから、いつ怒られるかビクビクしながら、

お目当てのインタビューとか

ギター練習解説なんか

本気で盗むつもりで読んだものです。

 

 

 

でも、ウェブが広がって

そういう苦労はなくなった。

 

 

一見良さそうに思うけど、蓋を開けてみると

ギターの挫折率は90%という異常値を

叩き出す世界になった。

 

 

 

まさに、先の寿司職人が

言ってる通りではないですか。

 

 

教えられたものはダメ。

 

 

教えを自ら取りにいったものはモノになる。

 

 

教えてもらう行為がダメなのではなく

教えは自分から取りにいくという

姿勢をもってないと活かせない、

ということなのです。

 

 

「モノになる」なんて言ったら

「それは仕事の話だ」なーんて思うかも

知れませんが、そんなことはない。

 

 

趣味レベルでも続かないのが現代です。

 

 

 

こういう自ら取りに行くことを

「自得」というのですが、、、

 

あなたは自得できているでしょうか。