あなたは好きな曲をコピーするときに
とことん好きな1曲に執念を燃やしますか?
それとも…
かっこいい曲はたくさんあるから
それぞれの曲の心惹かれる部分だけを
抜き出してつまみ食いするように
コピーしますか?
僕は普段、後者を勧めています。
もちろん、生徒さんが
前者に強くこだわる場合は
それをしてもらっていることもありますが
基本は後者を勧めます。
ところが、これを勧めると
前回の話のような疑問を感じられる事が
よくあります。
前回の話
↓
それでも僕は後者を勧めます。
今日はその理由をお話します。
結論からお話すると
そっちの方が上達実感が速いし確実だから。
これが理由。
つまり、曲はつまみ食いしたほうが
上達実感は速く確実だと思っているのです。
何故そうなるか?
わかりやすく伝えるため、単純化して
お伝えします。
こう考えてください。
↓
曲で使う音は基本7つ。
出てくるコードも
この7つの音を組み合わせることにより
生まれる7種のコードしか出てこないのが基本。
曲というのはこの前提があるのです。
※もちろん、例外は山程あるけど
今回はわかりやすくするため、
単純化しています。
となると、1つの曲にこだわるということは…
演奏する音は7種類、
コードも7種類…
上記の組み合わせしか弾かないと
いうことになります。
確かに1つの曲にこだわって
最初から最後まで弾ききることが出来たら
達成感と自信になるのは間違いない。
でも、
念願の曲が弾けたから次の曲に…
となったときに、
驚くほど対応できなくなることが多いのです。
また一からやり直す。
新曲を練習する側からすると
こんな感覚になるものです。
これがギターのモチベーションを下げなければ
良いのですが、まぁ、大抵の人は下がるものです。
となると練習継続がだんだん怪しくなる。
一方、つまみ食いすると…
ちょくちょく
7種の音と7種のコードの組み合わせが
変化することになります。
これが変化するということは
それだけ新しい動きを
脳は覚えることになります。
結果、柔軟に対応できるようになる。
これが初見演奏能力
(初めての曲にでもすぐ対応して
演奏する能力)に
つながると実感しています。
だから、僕は後者を勧めるのです。
これが曲をつまみ食いする最大の理由です。
追記
上記で紹介した生徒さんが
心配していた
「弾けた曲をわすれてしまう」という懸念
に関して、僕は
「忘れて良いんですよ、
どーせちょっと弾いたら
思い出せるようになっているから」
と答えたのですが、
その根拠は先に話した初見演奏能力が
関係します。
たくさんの曲を弾く経験をしたことで
フレーズに柔軟に対応できるようになると
初見演奏能力が高まるから
仮に前に弾いたフレーズを忘れたとしても
再度取り組むとすぐに弾ける、
ということになる。
だから、「忘れて良い」のです。
これが現実だと思いますね。
事実は小節より奇なり、といいますが
まさにそういうことを
体験することが出来るでしょう。