ペレットという女性がいました。
彼女はミルクの入った壺を頭の上において町へいこうとしています。
テキパキ動けるようにスカートの裾をたくし上げ、軽快にあるき出しました。
彼女はミルクを売ったお金で卵を100個買って雌鳥に抱かせて3倍にしてやろうと考えていました。
キツネがいくらずる賢いとはいえ、それだけの雛鳥がいれば豚一頭くらいは買えるだろう。
そして、糠が少しでもあればその豚を太らせることなど簡単、その豚を売れば大金が手に入る。
大金が手に入れば牛小屋に雌牛と仔牛を入れられる。
喜び跳ねる仔牛を見れるかもしれない、、、、
そんな風に妄想を膨らませていたペレットはわれを忘れてジャンプしてしまいました。
頭上のミルク壺は地面に落下。
壺は粉々になってしまいました。
これはフランスに伝わる処世術を記した寓話の一節ですが、、、、
要するに、未来の不確定なことにばかり注意を向けて今をおろそかにすると思い描いた未来はぶち壊れるかもしれないぞ、ということを表しています。
ほら、あれと一緒ですよ。
笑いを狙いすぎてスベリまくるアレと同じです。
今やるべきことをちゃんとやれば良いのです。
これはギターでも同じ。
やるべきことがわかっているならえぇからやることです。
やるべきことがわからないなら出来る人に教えてもらうなり、自分で勉強して効果を試すなり何なりする。
やることは簡単です。
近い将来「失敗したらどうしよう」「もっといいやり方があるんじゃないか」みたいな起こるかどうかもわからないことをあれこれ考えて何もしないのが一番まずいのです。
下手すると今やっていることも水の泡になるかもしれないのです。
ミルク壺は割ってはいけないのです。