ファインプレーをする野手は2流だと聞いたことがあります。
守備の名手ほど投手の球種や打者の構えを精密によみ、一球ごとに守備位置を変えるそうです。
結果的に最も守備がし易い正面にボールが来るようにしているというわけです。
実はほかの記事でも紹介した孫子の兵法でも同じようなことが言われていました。
優れたものが戦う場合には世間を驚かせるような奇抜な勝利ではなく、智将だという名声も、勇敢な武功も無い。
つまり、優れたものほどわかりにくいってことです。
ギターも一緒なのです。
曲芸のような演奏、どえらいスピードで動く指、何処弾いてるのかわからないくらい華麗なピッキング、、、、
わかりやすい演奏というのは人の目をひきます。
でも、曲の殆どはリズム演奏です。
あのギターの世界に速弾きブームを作ったと言ってもいいエディ・ヴァン・ヘイレンはこんな言葉を残しています。
「リズムは楽曲の上で9割を占めている大切な存在」
実際、曲の大部分は何度も繰り返される伴奏でできています。
そういうのを「バッキングフレーズ」「リズムギターフレーズ」といったりしますが、そういうのをちゃんと弾ける能力。
これこそが僕達のギターを楽しくしてくれるのです。
実際、バッキングやリズムギターフレーズをちゃんと弾けるようになることで得られるスキルは音楽をやる上であらゆる曲で使う技術ですから。
あなたは派手なもの、奇抜なものに翻弄されていないでしょうか?