「機」という概念をご存知でしょうか?
機というのは、わかりやすく言い換えたら
「ツボ」のようなもの。
ツボというのはそこを押さえたら
全てに影響が及ぶポイントのことですよね。
先日、首が痛くてギターレッスンの生徒さんで
鍼灸師をやられている方に
身体を診てもらったときの事。
「首が痛い」と言ってるのに、
足首や腕を治療されました。
で、終わったら、首がもとに戻っていた。
その時に生徒さんがこう教えてくれました。
「奧田先生の場合は
ここに灸をすえたら良いですよ」
と。
実際、それから灸をすえるようにしているのですが、
すえると身体が楽になる。
軽くなるんですよね。
これがツボ。
そのツボというのは
何も人体にだけあるわけじゃなくて
万物にあるわけです。
ここで思い出したことがあるんです。
↓
習字を学んだところで、
自分の姓名を書くのに役立つだけだ。剣術もただ一人の敵に対するためのものであり、
学ぶに足らない。万人を相手にするもの、
すなわち兵法を学びたい。
これ、ある伝説的な軍人が
口にしたと記録されている言葉です。
要は必要そうに見えるスキルは
いっぱいあるけど一番効率よく、
ずっと使えて、かつすべてに影響するのは
兵法だといっているわけです。
僕たちは戦争するわけじゃないから
兵法は必要ないですが、
ギター楽しくやるための、
ギター上達させるための「兵法」は
何なんだろうか?
これは僕たちにとっての
「機」を考えることになる
と思うんですよね。
僕たちにとっての「兵法」、
「機」となるものは一体何でしょうか。
そういうことを考えながらも練習すると
スピーディーにかつ、楽しく上達させることが
出来るのです。
追記
僕はギター演奏にとっての「機」は
身体の使い方
トーン×リズム
だと思っています。
そして、これこそが90%の挫折率を誇る
ギターの攻略法であり、
楽しくギターと付き合える最短の道である
と経験から信じています。