タイトルのセリフは
昨日、レッスンのときに聞かれた質問です。
僕の場合はソロを完コピするならよほどの
超絶速弾きでもなければ1ヶ月もあれば確実に
出来るという実感です。
それを伝えると、ちょっと複雑な表情を
されたように見えました。
「そんな短期間で弾けるようになるとは
思えない…」
そんな風に思われた気がしました。
なので、お家でやっている練習を
その場で再現していただきました。
そして、自分がどんな課題を感じているのかを
聞いたのですが…
やはり彼の注意は音色や細かい弾き方に
むいていました。
そうなると弾けるようになるのに
とても時間がかかります。
何故か?
リズムを後回しにしているからです。
演奏というのは音色(トーン)とリズムで
出来てるわけですが、それらはコインの表裏です。
だから、どちらかに偏ると
しっぺ返しがきます。
先の生徒さんの場合は
リズムのことが一切口から出てこなかった。
つまり、トーンに偏っているわけです。
もちろん、御本人にそんな自覚はありませんし、
リズムを大事にしているつもりだと思います。
でも、感じている課題と演奏のバランスを見たときに
リズムは大事に出来てないという結論を
出しました。
だから、レッスンではリズム中心とした練習を
やりました。
リズム練習において一番最初にやるべきことは
歌うこと。
弾こうとしているフレーズのリズムを
歌うことです。
イメージ出来ないものは弾けないのだから
ソロであろうがなんであろうが先ずは
これから弾こうとしているフレーズのリズムを
歌うのです。
歌えたら初めてギターを弾く。
なので、レッスンでは歌うことを
やっていただきました。
2~3回やったらキレイに歌えるようになったので
演奏しようとしたのですが時間切れとなったので
それは次回レッスンまでの宿題と
させていただきました。
実は今までこの方にやってもらった
練習内容と同じことをフレーズ変えてやっているだけ。
それで彼は確実にこの曲を弾けるように
なってきているのでこの新しいフレーズも
きっと弾けるようになってくれるでしょう。
そうやってリズム中心で練習すると
弾けるようになるんだけど…
やはり、リズムはつかみにくい。
そもそも、僕のレッスンや情報発信に
親しむまでの長い期間、
リズムのことは教わらない上に
トーンの乱れはわかりやすいからすぐに
トーンに偏ってしまうのです。
お家で1人で練習すると
軌道修正してくれる存在がいなくなるので
余計に今まで慣れ親しんだトーンに偏り
リズムが後回しになるのです。
でも、これはある意味大きな上達のヒントです。
家で一人で練習すると
リズムを忘れてしまうなら、
もう、「リズムしか練習しない」と言うくらい
極端にリズムに偏ればいいと言うことだからです。
これ、実際に効果上がることがかなり多いです。
リズムを優先させたら誰でも弾けるようになる
ということを証明するかのように
ギターを約20年教えてきましたが…
実際、このパターン、めちゃくちゃ多いのです。
そして、みんなリズムを優先させたら
弾けるようになる…
それを散々見てきたから、
リズムをやると誰でも弾けるようになるよ、
という約束ができるのです。
そして、リズムを優先させる方法は
弾こうとするフレーズのリズムを口で歌うこと。
これが最初なのです。
弾こうとしているフレーズが
リズムギターフレーズであろうが
ソロであろうが関係ありません。
リズムを歌うこと。
今、あなたがやっている曲で
是非、取り入れてみてください。
もしかしたら、そのシンプルな方法が
なにかに気づかせてくれるかも知れません。