今日はいつもとちょっと違う切り口の話を
シェアしようと思います。
もし、あなたが40代以上で
組織で仕事をしている人なら
あなたにとって今日、
ギターが新しい意味合いを持つ日になるかも
知れません。
ギターはもちろん、人生においても
私たちが避けなければならない「ある感情」と
どう向き合っていくかという話です。
さて。
人間というのは一つの事を続けることが出来る
というのはものすごいことです。
それは普通できないことです。
なぜなら、飽きるから。
仕事でもそうでしょう?
飽きませんか?
毎日毎日同じことをやる…
ふと我に返ると「俺はロボットか!」と
自らの日常に突っ込みたくなるような日常を
送る人は多い。
これが続くと組織も個人もやがて衰退していく
というのは歴史的に繰り返される現象です。
つまり、僕達が人生で避けなければならないのは
「飽き」である、ということです。
人生の達人はそういうことを
熟知しているようです。
アメリカにデュポンという会社があります。
超一流企業です。
アメリカの5大財閥が大元です。
その会社の業績を2倍以上に拡大し、
従業員数も株主数も増加させ
事業を大きく育てた達人がいます。
いわゆる仕事出来る人ですが、
クロフォード・グリーンワルトという方です。
この方の事をドラッカーは評価し
こう残しています。
彼はハチドリの写真に、
仕事並みのエネルギーを注いだと思います。仕事以外への関心で一流となる人は、
趣味の域を超えた境地にあるのでしょう。ボーイスカウトのリーダーとなることに
よっても、仕事とは別の世界を知ることができます。それが人間を磨く。
心豊かな、仕事のできる人間をつくり上げる。
そしてなによりも、
生き生きした人間をつくり上げるのです。50歳にもなれば挫折もあれば失意もあります。
そのようなとき、心の支えとなるのが
「仕事以外のものへの関心」です。中略
われわれは、個を大事にする「何か」を
必要とします。仕事の外への関心は、
明らかにその「何か」となるでしょう。
このあとドラッカーは
これは普通の人に適用するべきことである。
ということを
「われわれはいかに働き、どう生きるべきか」
という本で語っています。
さて、僕達はギターを弾いていますが
明らかに仕事以外の活動でしょう?
仕事は重要です。
人生の大半をそこに注ぐのですから。
だからこそ、飽きるという
人間の避けられない宿命的な性癖に対して
どう向き合うか、ということは
やっておかねばならないのだけど…
僕達はギターを弾いているわけです。
ならば、それがドラッカーのいう
個を大事にする「何か」ではないでしょうか。
実際、うちの生徒さんにもたくさんいますよ。
ギター練習してて仕事のヒントを得た、
という方。
そのヒントで大型の商談を決めて
何故か僕がお礼をいわれたこととかね。
ギターが好きならそれで良いのです。
ギターに親しみ、心の安らぎを得てください。
先のドラッカーがいった
「仕事以外のものへの関心」は、
以前お話しした「壺中の天」にも通じるものです
壺中の天に関する過去配信
↓
自らの人生に別天地を持つことです。
「仕事と関係ない」などと言っているのは
世界認識が小さい証です。
それでは飽きが来てつまらないまま。
それでは何の面白みも楽しさも
享受できないでしょう。
それだけではなくその活動が
挫折に見舞われるかも知れません。
僕達は仕事云々言う前に
一人間です。
人間がやることを限ってはなりません。
仕事は大事ですが、
仕事だけが人生ではありません。
何事も限定すると物事はわかりやすくなりますが
その代わり飽きが早く訪れて
つまらないものになって
面白くないから嫌になります。
「仕事仕事」と言っているのは立派な限定です。
〇〇の専門家というのもある種の限定です。
もちろん、専門性を深めることは素晴らしいことですが、
それだけに囚われてしまうと視野が狭まり、
新たな可能性を見失うことは意外と
よくあることなのです
ホントはあなたは限定的な存在ではない。
でも、限定するのはいつも自分。
そうやって自らの力を発揮しないようにしている。
そうやって発揮しないから
人生が楽しくならないという部分は
誰の身にもあることなのです。
もっと人生をトータルに
大きく限定せずに見たときに
ギターは壺中の天を創るものであり、
自らの人生を生き生きとしたものにしてくれるでしょう。
ギター「も」仕事と同様
真剣に楽しみましょう。
好きな曲を弾いて、その音を味わってください。
ギターやアンプから聞こえてくる音を味わい
その音を出力した自らの身体の感覚を
味わってみてください。
そうやって弾いている間はすべてを忘れて
別天地を体験するのです。
あなたもクロフォード・グリーンワルトや
うちの生徒さんと同じく
仕事まで活き活きとみずみずしいものに
蘇ってくるかも知れません。