あるところに腹をすかせたキツネがいました。

 

ふと見ると、柏の木のほら穴がありました。

 

キツネが見ると中にはパンと肉がありました。

 

早速、ほら穴に入り、パンと肉を平らげました。

 

満腹になったキツネは外に出ようとしました。

 

でも、さっき食べたもので腹がパンパン。

 

腹がつかえて穴から外に

出ることができなくなってしまいました。

 

「どうしよう…」

 

もう、パニック。

 

どうすることもできず、

キツネは泣き出す始末。

 

そこに別のキツネが通りかかりました。

 

「どうしたの?」

 

パニックになったキツネは一部始終を

説明しました。

 

すると通りがかりのキツネは笑い出しました。

 

「大丈夫、そこで待ってたら

穴の中に入ったときと同じくらいの

お腹になるから出られるよ」

 

 

この話は「日にち薬」というのがあるんだぞ、

ということを教えてくれています。

 

これ、ギターも同じなのです。

 

指が届かない、早く動かない、リズムが悪い、

出音が悪い、コードチェンジが

スムーズにいかない…

 

ギター弾いてたら

こんなことしょっちゅうです。

 

でも、これって

どーせ出来るようになることばかり。

 

もちろん、何もしなければ出来るようには

なりません。

 

そこはキツネの話とは違います。

 

でも、弾き続けてたら

どれもいずれは解決する話なのです。

 

やることはやりながらも、

気持ちの上では「時間が解決する」という

安心感を意識する。

 

そういうバランスが必要です。

 

そして、こういうバランスがないと

何をやってもうまくいかないものなのです。

 

勝手にセンス才能のせいにせずに

淡々とギターを弾きましょう。

 

気がついたら思っている以上に

弾けるようになってますよ。