「お前、全然あかんやん」
友達が口走りました。
無残な結果を目の前に
ぐうの音も出なかった僕は
「そんだけ言うならお前、やってみーや」
と反射的に口走りました。
「えーで」
そう言って、彼は不敵な笑みを浮かべて、
思い鉄球を軽々と持ち上げました。
ガッシャーン!
結果はストライク…
そう、これは初めて
ボーリーングしたときの一コマ。
もう、30年以上前の話です。
「くそーーーーーー」
悔しさがこみ上げて来ました。
「くやしーーーーーーーーーぃ!」
思わずそう口にしました。
それを見て友達は
「ごめんごめん、教えるから
そのとおりにやってみーや、
初めてやしそうなるって」
そう優しく言ってくれました。
そして、「あること」を教えてくれました。
「え?そんな当たり前の事・・・」と
思いながらも鉄球を投げると・・・・
僕にもストライクが取れたのです。
思わず、友達も
「お前、すげーやん、才能あるで、それ」
とか言ってくれました。
その後、僕はスペアを取る率を上がり、
かなり楽しくボーリングで
遊ばせてもらったのです。
さて。
この友人、僕に何のアドバイスをくれたと
思いますか?
当時は
「逆三角形の一番手前の頂点に
なっているあそこを狙うんや」
とか
「この場合はあのピンを
この方向から狙うねん」
とか教えてくれたのですが、結局は
一番多く倒すために当てるべきピンを
1つだけ狙え
ってことなのです。
言い換えると、
最も少ない労力で最大の結果が出るようにしろ
ってことです。
これ、ギターも全く同じ。
〇〇というフレーズは弾ける
レパートリーは○曲
テンポ〇〇でフレーズが弾ける
そういう部分に目が向いていると
いつまでも思うようには弾けません。
そうではなく、
どのジャンルでも共通の要素を押さえて
練習する
こういう状態を目指すと
少ない労力で最大の結果が出せるのです。
かねてからやり方は重要ですよ、
と言っていますが、そのやり方が
後者のようになってないと
下手に時間と労力を浪費します。
時間と労力を浪費したら
心が疲れてきてモチベーションが下がる。
つまり、挫折率が上がるんです。
どんなことでもこういうのは共通ですが、
音楽は特にそういう部分があります。
どんなジャンルの音楽でも
共通の要素を抑える。
あなたの練習は大丈夫でしょうか?