この話は、僕たちギタリストが見逃しがちな話です。

 

そして、ここを見逃すから中途半端に終ってしまうケースが量産される話。

大丈夫と思ってるのは自分だけ、というみっともないケースに陥ってしまうのです。

 

でも、知ってたらこれは簡単に回避できることです。

 

もし、あなたが本当にギターうまくなりたいとか、他のギタリストより一歩抜きん出たいなら、この話から大きなヒントを得ることが出来ると思います。

 

非常識な勉強法

昔、僕の恩師にこんな質問をされました。

 

先生

「お前、高校生活どうするつもりなん?」

 

奧田

「いや・・・特に何も考えてないですね」

 

先生(お前、大丈夫か、という表情を浮かべながら)

「高校でまさかガリ勉みたいなコトするつもりやないやろうな?」

 

奧田

「いや、それは流石に・・・」

 

先生(ホッとした表情で)

「せやろ?それやったらしっかり満喫せな。

彼女の一人くらい作って遊ばなな。」

 

奧田

「そうですね」

 

先生

「でも、それやるんやったらどうしたら良いと思う?」

 

奧田

「どういう意味ですか?」

 

先生

「だって、高校生活満喫しようと思ったら勉強に追っかけられてたら無理やん」

 

奧田

「はぁ・・・(どういう意味なんやろう)」

 

先生(ピンと来てない僕の顔を見て)

「春休みに1年分の勉強終わらせとくねん。

それが高校生活を遊びながら快適にすごすコツや」

 

奧田

「そんな事出来るんですか?」

 

先生

「やってみるか?今年は無理やけど、今年中に勉強の仕方教えたるから来年からはそうするんや」

 

奧田

「是非!」

 

 

こんな流れで僕は1年間、勉強の仕方をおそわりました。

 

 

結果、どうなったか?

高校2年と3年はほんとに遊んでるかのように過ごしました。

 

テストの点は85点以下を取ることがなくなったし、授業中寝てても平気。

先生が寝てる僕を当てて、黒板に書いた問題を解かせようとしましたが、文句のつけようのない答えを必要以上に詳細に書くので叱るに叱れない。

(本当は寝てるという行為を「失礼な行為」として叱るべきですが、なぜかそれはされませんでした。)

 

悔しそうな顔して

「奧田の答えに補足解説する所ないからみんなこの答えをちゃんと見るように」

とか言ってました。

 

 

今から思うと、この結果は良くはありません。

周りの生徒にもある意味、悪影響。

 

人としてダメです。

きっと、恩師に言ったら僕は怒られるでしょう。(怒られるのわかってたから言わなかったのです。)

 

 

でも、当時はこれが楽しかった。

そして、僕は今までにない経験をしたことで価値観を大きく変えることになりました。

 

非常識な王道

もちろん、こんな使い方をするのはよくありませんが、ここで大事なのは僕が教わった勉強法でしょう?

これ、実はすごくシンプルなものでした。

 

 

 

というのも・・・

教科書の内容を完全に理解しろ

ってことだけだったからです。

 

 

恩師はこう言ってました。

 

 

「教科書に書いてある事が勉強では基本。

これが理解出来ないのに参考書とか読んでもわけわからんので当然。

参考にするための本が参考書やからな。

教科書の内容もわからんやつに参考書の内容なんかわかるわけないからな」

 

 

未だに耳の痛いセリフですが、そのとおり。

ギターも同じなのです。

 

ギターでも非常識な王道は通用する

ギターに置き換えたらこうなります。

 

 

「バッキングが音楽では基本。

シンプルな演奏も出来ない(出来たつもりになっているのも含む)のにソロだのやってもわけわからんで当然。

ソロはバッキングの延長だから。

バッキングもろくろくできんやつにソロとか難しい演奏なんか出来るわけない」

 

 

となります。

 

 

 

ギターではバッキング(伴奏、リズムギターとも呼ばれる)が基本中の基本。

つまり、絶対に質を落とすことが出来ない、ということです。

 

バッキングというと「そんなん出来る」と思われがちですが、その質は低い人がほとんどです。

なので、バッキングはいつも自分の演奏を「もっとよく出来る」と思って取り組むことです。

 

ということでバッキング、頑張りましょう。