今でも僕は、彼のことを
「最も過小評価されているギタリスト」の1人だ
と思っている。
彼は本当に人並み外れているし、
彼とは本当に一緒に仕事がしたい。
これはデビッド・ボウイが
あるギタリストに対して遺した言葉です。
このギタリストは誰か?
ジェフベック。
昨日、訃報を聞いた時、
この言葉を思い出しました。
最も過小評価されているギタリスト。
一度だけ生でジェフベックの演奏を
見聞きしたことがあります。
確かに最も過小評価されているギタリストだ
というのは今思い出しても納得です。
というのも、ジェフベックの生演奏を聞いた時に
僕はトーンについて考えさせられたからです。
普段、トーンとリズムということの重要性を
よく話題に出します。
圧倒的にリズムのほうが
多くの人の演奏を短期間で変えることが出来るから
リズムを強調します。
しかし、トーンも追求すると、
とんでもなく影響力を持つのです。
ただ、この追求は徹底的にやらないと
ダメなんじゃないかと思いますが、、、。
というのも、トーン1つで
言葉を使わず音だけで
大きな影響を受けたのは
ジェフベックただ一人だからだ
というのはそう思う理由の1つです。
沢山のミュージシャンの演奏を
見聞きしましたが後にも先にもトーンで
あれだけ感動したのはジェフベックただ一人なのです。
約60分のステージだったと思うけど、
ずっと開いた口が広がらなかった。
いつもなら演奏を聞く時は
リズムを感じてしまうのに
ジェフベックの時だけは
全くといっていいほどそうならなかったんです。
これは何も
ベックのリズムがしょぼい、
なんていう話ではありません。
トーンがものすごいんです。
リズムを凌駕するほどに。
ステージ終わって友人と帰るときも
ずっとベックの話をしていたし、
頭の中にずっとあのトーンがこびりつきました。
後にも先にもあんな経験はありません。
トーンの重要性を教えてくれたベック。
ありがとう。