「生まれ変わったら
ギターが弾けるようになりたい」

いや、生まれ変わるまで待つことはない。

40歳を超えてからでもギターを弾き始めよう!

楽しい世界が待っている …

この文章がPCの画面に映ったので見てみたら
「40歳からのハローギター」という本の
紹介文だとわかりました。

先の文章のあとにはこう書かれていました。

実際に初心者からギターを学び始めた
著者(たかしまてつを)が、
ギターの師匠(納富廉邦)に学び、
次第にギターの魅力に取り憑かれていく様を、
そしてギターを弾く楽しみを体得していく
軌跡を描くコミックエッセイ。

内容を読んでないから
どんなものなのかはわかりません。

でも、コンセプトは共感できるし
素晴らしいと思いました。

40になって「今さらギターなんて…」と
思っていたけどやってみたということですよね。

この行動に移すというのが重要で
「やってみたい」と思ったら
年齢なんか気にせずにやればいい。

僕は約20年ギターを専業で教えてきましたが
ギター始めるのに年齢を持ち出すのは
もったいないといつも思います。

年齢経てからスタートするのは
何も不利ではない。

若いからモノになり
年いったらモノにならん
などと言うのは大きな勘違いです。

偏見であります。

若くてもモノにならんのはたくさんおります。

若くしてモノになったのもおるのは
いうまでもありませんが、そうじゃない人の方が
圧倒的に多いのが現実だと思います。

そういうことをいうと、
「センスがなかったからだ」などと
わかったようなことを口にするのが
おりますが、そんな単純な話ではありません。

せっかくスタートしたのに挫折して
ギターから離れて、音楽も嫌になって
ギターを弾いていた経験を抹消するかのように
過ごす若者もおるのです。

これは間違いなくモノになっておらんでしょう。

そういうのもたくさんおるのです。

一方、年齢経てスタートした人は
みんな無駄な努力で終わるのか?といったら
全くそんなことはない。

終わる人もいるけど
ちゃんと一生続く人もたくさんおります。

少し前にある人に誘われて
ギターのサークルみたいなのに顔を出しましたが
メンバーの多くは退職した方ばかりでした。

楽しそうに音楽をやって
歌って酒飲んでわいわいやられてました。

年配者がギターをスタートしたら
それまでの人生経験や養ったものが
武器になったりするから
みんなが思うより継続したりする。

若い時には採用できなかった
賢い道をたどることができたりする。

うちのオンラインレッスンの生徒さんに
40代からギター始められた方がおられますが、
彼はものすごく戦略的にギターをやられています。

自分の生活リズムを冷静に分析して
ギターを弾く時間を確実に確保する。

そして、基本はその時間はすべてを忘れて
ギターを弾いている。

不測の事態が起こることも
想定済みだから
そうなったらなったで柔軟に計画を変更する。

結果、ストレスなくギターを続けて
僕が見てもそこら辺でギターやっている人よりも
上手です。

特にリズムの処理がバッチリだから、
仮にテンポ通りに弾けないものがあっても
所詮、時間の問題だと言うことになっている。

で、実際本当に時間の問題だから
しばらく経って「あのフレーズどうなりましたか?」
と尋ねると大抵弾けるようになっておられます。

こういう戦略的なやり方を教わらずに
策定出来るのは年配者の賢いところです。

こういうのは概念に走りやすい若者と違い
地に足ついていると思いませんか?

こんな感じで音楽が一生の友となる人は
意外に多いものです。

僕はこれは一種の「モノになる」状態だと
思います。

あまり年齢を持ち出さないほうが
現実的には楽しく有意義にやれると思います。

楽器演奏や音楽は上手に演奏できることも
重要には違いありませんが
もっと奥深き、深遠な意義がある活動だと
個人的には思います。

そうだからこそ一生続けられる活動なのです。

この文章を読んでくれているあなたは
ギターをやっているはずです。

縁あってギターと出会ったのですから
年齢などとサブいことはいわずに
せっかくのギターをまずは弾いて
楽しもうではありませんか。