スティーヴ・クロッパー
というギタリストがいます。

先日なくなったギタリストですが
彼を知っているギタリストは少ないと思います。

でも、僕の理想のギタリストの独りです。

偉大なスタジオミュージシャンで、
ソウル・ミュージックに多大なる貢献をした。

60年代のソウル・ミュージックの殆どの演奏は
クロッパーがやっていると言われています。

60年代ソウルは
僕のギターの教科書にもなっています。

個人的にはスティーヴ・クロッパーのギターを
通らずにギター弾いている人は
まだまだ知らない世界がある
といいたいくらいです。

この人の演奏の魅力がわからない間は
全然、ギター演奏のことや音楽のことを
わかってない人だとすら思います。

特に、リズムギターを弾くのに
この人の素晴らしさがわからないのは
リズムのことを何も掴んでないと
言っても過言ではないと思うほど
素晴らしい演奏を残しています。

ブルース・ブラザーズという映画にも
でてるけどクロッパーの演奏は
そこら辺の未熟者には
わからないかも知れません。

最後の作品ではZZ TOPのビリー・ギボンズや
クイーンのブライアン・メイと
いっしょにアルバムを創っています。

もちろん、もしあなたがクロッパーのことを
知らなかったとしても、
それは恥じることではありません。

むしろ、それは幸運です。

知らなくてもこれを読んでいる時点で
存在を知ったのですから、
後は何がすごいのかを自分なりに探れば
この話がどういう話なのか、
腑に落ちる日がやってきますから。

そんなクロッパー先生が生前、
ギター雑誌のインタビューに答えている
コメントがあります。

僕は読んだときに、「本物のコメントだ」
と思いました。

あなたにとってギタリストに
求められるものは何ですか?

という問いにこう答えられました。

「グルーヴ」

見た瞬間にこの人をリスペクト出来る
ありがたさを感じました。

そして、こう続けられています。

グルーヴを持っている人は、
持っていない人よりもずっと長く続く。

グルーヴが何を意味するかは人それぞれだけど。

私にとってグルーヴとは魂のこと。

そして、枠にとらわれず、
枠の中で演奏すること。

それがみんなに好かれる。

枠から外れすぎて演奏すると、
みんなに好かれない。

グルーヴというのはリズムのことだと
思ってもらっていいのだけど
それをクロッパー先生は「魂」だという。

すごく納得。

なぜなら、リズム演奏ほど
その演者の内面が出るものはないからです。

自信がない人の演奏はハシリますし、
モタリます。

タイム感が不安定。

技術があっても内面が不調和だと
演奏に現れるのがリズムなのです。

それは心理学的に云々いうアプローチではなく
もっと霊妙な「魂」という言葉がとても
ぴったり来る。

そして、枠にとらわれずに枠の中で演奏する
というのも素晴らしい生きた智慧だと思います。

まさに人と演奏する時はこの境地が重要なのです。

やるべき分がありながらもそれにとらわれない。

演奏というのは調和が第一。

演奏を見せびらかしたり超絶的なことを
ひけらかす幼稚なのがおりますが、
それをやっても虚しいだけだ、
と言うことをクロッパー先生は
言っているのです。

さて。

クロッパー先生がおなくなりになったことで
先生のことを紹介しましたが
リズムの世界にはまだ見ぬ領域があると
思いませんでしたか?

そして、それは最終的に
調和をもたらすのです。

その調和こそ、音楽を楽しむということに
繋がってくると思いますよ。

そのためにもリズムギターの修練を
普段の基本練習にするのがおすすめです。

追記

リズムギターの修練と言っても
難しいことではありません。

よくわからなければこの電子書籍の内容から
実践してみてください。

無料で公開しているのでどうぞ。

⏩️クリックしてリズムギターを実践し
まだ見ぬ世界へ一歩踏み出す。