以前、スティーヴ・クロッパーの話を
書きました。
そうするとオンライレッスンの生徒さんから
山下達郎さんのインタビューが
送られてきました。
そこには奇妙な一致がありました。
それは…
「ギタリストじゃない」
というセリフ。
達郎さんもスティーヴ・クロッパーには
かなりの影響を受けたとおっしゃっていますが
やはり曲を俯瞰してみておられるのではないか
と思いました。
やっぱり本物はみんなそうです。
ギターという個別具体的なところを見ていない。
ギターの役目は曲を彩ること。
だから、曲を見ている。
同じギターを見るにしても
音を基準に考えている。
そして、その結果として達郎さんも
カッティングの名手ですから
腕はいうまでもなく素晴らしい。
ここで注目すべきは、達郎さんが
「カッティング(リズム)」の名手だ
ということです。
ギターを単なる指の運動と見るのではなく、
曲という全体を見た結果、
最も重要になるのが、やはりリズムだった、
という証明ではないでしょうか。
その結果として、偉大なギタリストが揃って
「ギタリストではない」という発言をする。
ここに大きな意味がありはしないでしょうか。
趣味で楽しむといっても
こういう視座で見ているかどうか
というのは結局ギターを楽しくしてくれるか
という部分に関わってくると思います。
曲を楽しむ。
好きな曲(趣)を味わうように
ギターを弾く。
そういう練習は実に質が高いと思いますよ。
そして、質が高ければ量をこなしても
ちゃんと努力が報われるし、
仮に量が少なくても上達を
実感できるようになります。
そういう体験を是非してもらえたら嬉しいです。
追記
好きな曲(趣)を味わうように
ギターを弾く。
こういう質の高い練習をどうやってやって良いのか
わからないのであれば手前味噌ですが、
この電子書籍に書いた方法から
やってみてください。
無料で公開しているのでよかったらどうぞ。