成功哲学という言葉を聞くと
「自分には関係ない」
「胡散臭い」
と思うかも知れません。
でも、もし、あなたがギター上達に苦労しているなら
なおさら読んでほしいです。
というのも、あなたがノーマークである可能性が
高いから。
ノーマークだということは、
そこにうまくいくアイデアが潜んでいても
気が付かないということです。
つまり、この話は
あなたのギター上達に大きなヒントをもたらす
可能性もあるのです。
なので、「胡散臭い」と思っていていいので
読んでみてください。
さて。
「成功哲学」というと
主にアメリカで発達したものだと思いますが
日本では「自己啓発」とか言ったりします。
昔、僕はこれを曲解して
えらい目に遭いましたが、
これは正しく応用するなら
ギター上達法にもなる。
それくらい応用の効くヒントをくれるものです。
ただ、「教え」というのは何でもそうですが
曲解すると昔の僕のようにえらい目にあいます。
僕は曲解のせいで数年を無気力に
無為に過ごした経験があります。
ほんとに何もしなかったから
何も人生が展開しない。
都合の悪いことも起こらない代わりに
良い事も起こらない。
それはただの時間の浪費なわけで。
今から思ったら地獄のような日々だったと思う。
まさに悪魔に取り憑かれておったかのような
数年だったと思います。
そんな過去の僕を思い出すような
書籍を久々に読みました。
別のことを目的にして
その書籍のことを思い出したのに
「過去の自分を思い出す」という
全く違った展開になりました。
さて。
そんな成功哲学のジャンルの人に
ナポレオン・ヒルというのがおります。
ヒル博士は当時世界で一二を争う、
金持ちであり成功者だった
アンドリュー・カーネギーに
成功哲学事業をやるように提案され
それを引き受けた人です。
「Think and Grow Rich」という
もはや古典になるほど
たくさんの人に読みつがれた本を書いた。
日本では「思考は現実化する」という
名前で出版されております。
この人が書いた本に
「Outwitting the Devil(悪魔を出し抜け)」
というのがある。
悪魔とヒル博士の対話集という
体を採っています。
この悪魔が色々と人間の本質や
社会のおかしな部分を悪魔としての視点で語る部分に
エンタメ性を感じるけど、
内容は非常にあたっておると思う。
その中で悪魔は人間が
「流される生き物」だと言っており、
流される人間は容易に支配できる…
つまり、悪魔が取り憑くことが出来る。
しかし、「流されない人間」もいて
そういうのは悪魔からすると厄介な存在だと
言っています。
この「流されない人間」というのは
自分の頭で考え、人の意見や常識といった
社会通念のようなものに流されない。
悪魔が嫌う「流されない人間」は
自分の人生を生きるし、豊かにもなる。
だから、流される人間をたくさん作って
取り憑き、魂を食らうために
悪魔は自分で考えないように
人間を誘導する…
そんな感じのことが書かれています。
もちろん、大事なのは
悪魔が云々ではありません。
自分の頭で考える、という言葉の意味です。
これを履き違えると
えらいことになる。
自分の頭で考えろ、と言われると…
一切、人の言うことに耳を貸してはいけない、
と捉える人がいる。
これは完全に曲解だと思います。
A、B、Cと3人の賢者がいて
それぞれに教えがあるとした時に
どれを選ぶのかを「自分の頭で考える」。
どれを選びどれを選ばないのか、
またはすべてを選び、止揚するのか、
またはすべてを選ばないのか
という決断を「自分の頭で考えて」行う。
これが「自分の頭で考えろ」の意味だと思う。
要は人の意見、社会の常識、蔓延している情報に
安易に惑わされることなく、
自ら考え、自らを拠り所にせよ、
という意味であると思うのです。
これは1930年代に書かれた本だから
歴史的には浅いです。
でも、これ、すでにネタバレしているような話で。
2500年前の論語にはすでにこう記されている。
学びて思わざれば 則(すなわ)ち罔(くら)し。
思ひて学ばざれば則ち殆(あやう)し。
せっかく学んでも自分の頭で考えないものは
光明が見えない真っ暗闇を歩くようなもの。
自分の考えに固執して先賢に学ばないものは
信用ならない疑わしく危うき人物である。
という意味です。
こういうことからもわかるように
「自分の頭で考えろ」というのは
自らの考えに固執せよ、という意味ではなく
自らの決断の責任を自ら取れ、
という意味なのです。
人の方法論や教えにしたがって良いのです。
ただ、「どの人の方法論や教えを選ぶのか?」
というのは自分の頭で考えないといけない。
また、実践して「ここは違っているんじゃないか」
と思ったらその疑問を解決したり
最悪、捨てることも辞さない態度で
実行することが必要だと言っているのだと思います。
ギターの上達でも同じこと。
自分の頭で考えただけの方法など
当てにならないものです。
それでうまくいくなら苦労はしない。
先人の教えに参ずるべきです。
しかし、自らの選択決断に関しては
自らの責任を採るべきであり
それが出来たら間違いなく成功する。
上達は誰にでも起こせるという
解釈をすると非常に有益だと思います。
そこで、このヒル博士の智慧を利用して
ギター上達させるためのいくつか質問を
用意しました。
よかったら自らに問うてみてください。
【自分の頭で考えて
ギター上達させるための質問】
問1
あなたが実践している練習法を
あなたは何故、採用しているのだろうか?
問2
あなたが実践している練習方法は
何故効果が上がるとあなたは思っているのだろうか?
問3
あなたが実践している練習方法は
実際に上達を実感させてくれただろうか?
また、させてくれてないなら何をしたら
実感することが出来るだろうか?
また、その理由はなんだろうか?
他にも問は作れそうだけど
ひとまずこんな感じで問うてみれば
自動的に自分の頭で考えてギター上達を
体験することが出来るとおもいます。
あなたには上達する力が
もうすでに今、ここにある。
それを実感してもらえたら嬉しいです。