はっきりいって頭が悪いのはだめですね。

 

「えらい強い言葉やな」

そう思って、読み進めるとこんな事が書かれていました。

 

一を聞いて十を知るじゃないけど、コーチが今何を考えているか、とか今日は何を練習したら良いとか、こちらが何も言わなくても察することが出来る。

そういう感がいい子が伸びますね。

こう語るのはあるフィギュアスケートのコーチ。

 

僕はあまりこういう表現は好きではありません。

でも、現実を捉えている部分がある、とも思いました。

アスリートのコーチだからこういう一発で切り込むような鋭さを感じました。

 

実際、オリンピックのメダリストを育成している方だから、ものすごく厳しい物言いですが、文章の最後に素晴らしいことが書かれていました。

ジャンプができないとか、スピンが下手とかそういうことではまず怒らない。

礼儀とかしつけの方が多い。

中略

生き方の注意のほうが多い

読んでて、ギターと同じだ、と思いました。

ギターの世界にはオリンピックはないし、僕の生徒さんは別にプロになりたい人ではないからここまで鋭いことは言いません。

でも、このスケートのコーチが言いたいことと僕が普段感じることは同じだったりするのです。

 

一を聞いて十を知る。

僕は自分が鈍い人間だから、そういうのは人に求めてないつもりです。

でも、これがある人はたしかにうまくなるのは早いです。

 

でも、もっと素晴らしいのは鈍くても一を聞いて五くらいは分かるようになろうと努力される方です。

つまり、うまくやれる人って、仮に自分が鈍くとも、「自分は鈍いから」と言って十聞く努力をしないなどと妙な割り切り方はしないのです。

 

そして、それって結局、物事に向き合う態度。

その延長線上にあるのは生き方になるでしょう。

 

つまり、スケートのコーチが言うことはホントそのままそっくりギターに当てはまるとおもうのです。

 

 

沢山の人にギター教えさせてもらっておもいますが、方法論が同じでも結果はみんな違います。

困難や都合の悪い時にどう対応するか?

こういうのも生徒さん一人ひとり向き合い方が違います。

 

もちろん、ピンキリあります。

いい年こいて礼儀一つもできない残念な大人もたくさんいますが、一生懸命、十聞こうとする努力をする謙虚なお方もいます。

この人には関わらないようにしよう、と思う人もいるけど、頭を下げたくなるほど尊敬したくなるお方もいます。

ウェブだから人の事も考えずに言いたい放題やりたい放題して害を撒き散らす人もいるけど、相手の顔が見えないウェブだからこそ丁寧に活動されるお方もいます。

 

前者はやっぱり時間と労力とお金を無駄につかい、周りからいい人が離れていくという寂しいことになりますが、後者は使った時間と労力とお金が活きまくり周りに楽しい人が集まって音楽を楽しめる。

 

結局、自分で全てを作っているのです。

自分で種を蒔き、収穫するまでの時間差があるからわからないだけだといつも思います。

 

あなたは良い種を蒔いているでしょうか?

練習方法も重要ですし、知識も重要ですが、ここで躓くとかなりもったいないと思います。