昨日、うちの生徒さんと話してました。

遠方の方でオンラインでリリースしている教材やサービスを使ってくれている方。

僕から見るとかなりバランスのいい演奏をされる方です。

 

でも、本人はそうはおもっていませんでした。

自分は変な方向に向いているのではないか?とおもっていたのです。

 

実はこれ、卒業生あるあるなんですよね。

うちでギター弾けるようになった生徒さんに良くあるパターン。

 

 

実はギターがあまり自由に弾けない間というのは楽なのです。

とにかく弾けるようにしたらいいだけだから。

 

本当の問題はその後。

自分がそれなりに自由に弾けるようになって、人と演奏したり、誰かに演奏を披露するレベルになると自信が揺るがされる現象が起こる人はおおい。

自分の軸を試されるわけです。

 

 

ここで自分の軸をキープするのが大変になる人はおおいのです。

なぜなら、隣の芝生が青く見えるからです。

 

青い芝生と自分の芝生の色の違いが気になるわけです。

それで自分の芝生は十分に青いのに、もっと青くしようとする。

 

で、肥料(余計な練習)とか撒きまくる。

自分の演奏にオリジナリティが必要だとかいって学ばなくても良い音楽理論を学んで、いっときの安心をえて、実際はそれをどう使って良いのか見えてないという悪条件を作り出す。

 

自分の軸はきれいに崩れ去ります。

昨日の方は自分の軸がグラグラ揺れているときにたまたま話ができたから軸を持ち直すことができましたが、、、、

 

これは多くの人がたどる道です。

 

 

昨日の方は優秀です。

ギターの演奏技術を習得する過程が良かったから話するだけで自分の軸を回復させる事ができました。

 

ギターって何でも良いから弾けるようになったら良いのではないのです。

弾けるようになるプロセスが重要。

 

自分に無理してうまくなった人はうまくなったあと、無理を重ねて燃え尽きたりします。

自分に鞭打ってうまくなった人はうまくなったあと、周りの人にむち打ち始めたりします。

自分に厳しくしてうまくなった人は、うまくなったあと孤立化したりします。

何にせよ、楽しくない思いをすることがおおいのです。

 

楽器を楽しく弾くのが目的なら練習も楽しくあるべきです。

楽しくない練習をしてうまくなってもその先に楽しい未来がくるとは限らないのです。