先日オンラインレッスンの生徒さんが
しみじみと言ったセリフが印象的です。

「今までどんだけ間違った方法で
練習してたんだろう…

早く聞けばよかった…」

どうでしょう。

あなたにはこの生徒さんのような
経験がありませんか?

僕にはありますよ。

「歴史にタラレバはない」というように
個人の人生にもタラレバはありません。

ゲームのようにリセット出来ないのが
人生です。

でも、自分がなにか貴重な価値あるものに
出会ったときにこのタラレバを
想像してしまうのが人情というものです。

もっと早く知っていたら…

過去において、もっと賢明な選択が出来たら…

自分の人生は変わっていた、という想い。

そうやって過去を悔やむのが人間です。

でも、僕は約20年人の指導に関わってきて
この人情はちゃんと理解するべきだ
と思っています。

どういうことか?

それは…

如何に回り道をした、
愚鈍な選択をした過去であっても
その人にとっては正解である

ということなのです。

例えば冒頭の生徒さんなら
オンラインレッスンを始めてから
右肩上がりで成長を続けています。

しかし、レッスン生がみんな右肩上がりに
成長進歩するか?と言われると
全くそうではないのです。

例えば、ギター初心者は
右肩上がりに成長進歩というのは
なかなか実現しません。

それはなぜか?

経験が浅いうちから正解を教えられるからです。

最初から正解を与えられたら、
比較対象がないからその価値を軽んじます。

そんな中、他の練習方法を知ってしまうと
教えられた正解の価値を軽んじてるから
平気で他の練習方法を実践してしまう。

そして、時間が経つと変な癖がついていたり
教えられた正解の実践が甘くなって
進歩しては退歩するということが起こるのです。

これは初心者への指導あるあるであり
相手の心がけが変わらないと
なかなか解消されない厄介な問題となるのです。

でも、先の生徒さんのように
散々回り道した人は違う。

教えられたことの価値をちゃんと認識できる。

自分がさんざん上手くならない過去を
持っているからこそ
30分で急に自分の演奏が良くなることの価値が
認識できる。

当然、価値を感じられるから、
教えられたことをちゃんと次までに
実践しまくってものにする。

結果、右肩上がりの成長進歩を体現できる。

この強烈な結果を創ったのは
実は過去の失敗体験なのですよ。

だから、僕はこれを読んでくれている
あなたにいいたい。

今まで努力が報われずに苦労してきたなら
決してその苦労にネガティブな解釈を
しないこと。

その苦労があなたにブレない
上達成長をもたらしてくれます。

だから、懲りずに続ける事。

逆にあなたが始めたばかりの初心者なら
失敗や退歩を恐れないこと。

それはみんな通る道です。

たくさんコケる事。

たくさん失敗すること。

失敗を厭わないようにすることです。

参考になったら嬉しいです。