面白い話を耳にしました。

 

 

 

あるプロボクサーの話。

 

 

このボクサー。

 

 

ここぞというときに

決まって負けていたそうです。

 

 

連勝して「150年に一人の天才」とか

持ち上げられながらも、

ここ一番では負けてしまう…

 

 

ボクサーは悩みます。

 

 

「なぜだ、なぜだ」と

冷静に自己分析されたそうです。

 

 

 

その結果、わかったのは

負ける前はいつも不満を感じていた、

ということだったそうです。

 

 

うぬぼれが出てきて、

自分の力で強くなったと

勘違いしてしまう…

 

とおっしゃっていました。

 

 

「なんだよ、アイツ」とか

「教え方が悪いんだよ」と周囲に

不平不満が出てきたところで負けるという

パターンに気づかれたそうです。

 

 

 

そして、それをやめたら

やっぱり良くなったそうです。

 

 

 

これ、ギターも同じなんですよね。

 

 

器用な人間ほどこういうパターンに

はまり込みやすい、というのは

コーチ経験上、思うことですね。

 

 

ちょっと弾けるようになったら

どんどん前進する。

 

 

それで良いのですが、

そういうときに今踏み越えたと

思っているものが崩れ去る想定を

しておくことなのです。

 

 

 

リズム演奏が出来て、

アドリブをやろうとする。

 

 

で、リズム練習をぱたっとやめてしまうと

転落します。

 

 

 

こういうのはその人の心の中に

どこか「もう、リズムは大丈夫」という

割り切りがあるわけです。

 

 

そして、リズムが崩れていても

「大丈夫」と勝手に割り切っているから

気づかない。

 

 

そうやって氣が付いたら

弾けたはずのものが弾けなくなっている…

 

というのはよくあることなのです。

 

 

 

これは結局、傲慢になった

ということなのです。

 

 

僕みたいな不器用な人間でも

違った形でこういうことがおこりますから。

 

 

互いに気をつけていきたいものですね。

 

 

 

「規矩作法 守り尽くして破るとも

離るるとても本を忘るな」

 

 

千利休が残したと言われる

教えですが、まさにこういうことなのです。

 

 

発展、成長、前進しても

基本を忘れてはいけない

 

 

ということです。

 

守り続けるべきものは守り続けましょう。