多くの人は基本と聞くと
退屈なイメージがあるものです。

あなたはどうでしょうか。

僕も「基本」とは「地味なもの」
という印象があります。

でも、地味で退屈なものである代わりに
ものすごく見返りは大きいものです。

こんな話があります。

死期の迫った農夫がいました。

彼は死ぬ前に自分の息子たちを
一人前の農夫にしたいと思いました。

そこで彼はある作戦にでました。。

息子たちを呼び寄せてこう言ったのです。

「私の畑の一つに宝物が隠してある。

収穫を終えたら深く掘り起こしてみなさい。」

そして父は死ぬのです。

父親の死後、息子たちは鋤や鍬を手に取って
畑を隅から隅まで深く掘り起こしてみたのですが
宝物は見つからりませんでした。

アテが外れた息子たちは
不満でしたが、時間が経つと
その作業の見返りとして
葡萄が何倍も実をつけたのです。

基本とはこういうもの。

基本を養っている間というのは
実に退屈で、「こんなこと何になるんだろう?」と思うものです。

でも、見返りは大きいのです。

だから、基本は大事にするべきであり
あの千利休も

守破離の後に
基本を守ることに立ち返りなさい、

などと残しています。

基本は退屈で実りが現れるまで時間もかかる。

だからこそ、楽しくやれる工夫が必要なのです。

退屈なものを実りがあるからと言って
そのままやってたら退屈なんだから
途中で投げ出してしまっても仕方ない。

先の農夫が「宝探し」という遊びを持ち込んだように
僕らがギター弾く時も工夫があると
基本も楽しく養うことが出来る。

決して退屈な基礎練とラベリングされた
機械的なフレーズを弾くことだけが
基礎を養う方法ではありません。

世間でよく言われる基礎練が仮に
効果があると仮定しても
結局退屈で続けられないなら
ないのと同じ。

そこを工夫で乗り越えることが出来るなら
それの方が現実的なやり方だというのは
いうまでもないでしょう。

あなたはどんな工夫を思いつくでしょうか。

追記

僕が生徒にやらせる基礎練は
実は曲のコピーです。

いきなり曲が弾けないから
基礎練やるんじゃないの?

と思われることも多いのですが
それは「基本・基礎」というものを
知らない証拠。

本当の意味で「基本・基礎」というのが
わかっていると曲のコピーでも
養うことが出来るとわかるはずです。

もちろん、何でもいいからコピーしている、
というだけではダメです。

それでは今までと何も変わらないからです。

でも、ちゃんと意味がわかって
然るべきステップを踏んでコピーをすると…

機械的なフレーズなんか弾かなくても
演奏の基礎を養うことは出来るのです。

もちろん、生徒さんに教えている方法は
1つではありませんが、どんなレベルの人でも
最初は「あるコピーのやり方」をやると
楽しみながら基本を養うことが出来ます。

それを一人でもできるようにまとめたのが
エレキギター練習の教科書です。

無料で開放しているので
是非、よかったら以下のリンクをクリックして
ご覧になってください。

⏩️クリックして電子書籍を無料で読む