ある農家の話。

昔々、あるところに農家の男がいました。

男は、自分の植えた苗を眺めながら
不安を感じていました。

というのも苗がなかなか成長しなかったのです。

思案に疲れて、
男は苗を引っ張って伸ばそうと考えました。

大量の苗を一日がかりですべて引っ張って
クタクタに疲れ果てて家に帰ってくると、
男は家族にこう言いました。

「今日は疲れたぞ。

苗の成長を助けるために
引っ張ってやったからな。

あー、疲れた、飯だ飯」

それを聞いた息子は大慌て。

一目散に畑に走っていって見に行くと、
苗はすべて根が浮いており、
枯れ果ててしまっていたとさ。

…という話があります。

これは余計な手助けをして、
かえって悪い結果や損害を招くという事を
教える寓話として伝えられています。

ここから「助長」という
言葉が生まれたのですが…

でも、この話が持っているメッセージは
他にもあるのです。

それは…

物事にはリズムがある、
それを無視すると全ては壊れるよ

ということを表しているのです。

苗とか植物などはわかりやすいのですが
自然の運行リズムに合わない事をやると
(先の話では苗を引っぱる)
物事はろくなモノにならない

ということを言っているのです。

これは音楽も同じ。

音楽なんてリズムの塊だから
リズムを大事にしないというのは
自分から「僕の演奏はしょぼいですよ」と
吹いて回るようなものなのです。

その証拠に、音楽やギターを知らない人に
演奏を聞かせてみたらわかる。

彼らは音楽の理論とか知りませんが
音楽の良し悪しはわかるのです。

(だからこそ、
好き嫌いという名の「好み」を持っている。)

聞いている側は「メロディが好き」とか
言ってるけど、
そのメロディをメロディたらしめるのは
リズムです。

その証拠に、知っているメロディを彼らの前で
弾く時に、運指のパターンだけはそのまま、リズムを変えて弾くと

「なにそれ?」

って言いますから。

その後に「〇〇という曲のメロディだよ」と
タネ明かしをしてみてください。

多分「は?」って言われます 笑

それくらい無意識に素人は
リズムを感じているのです。

だから、リズムを無視する、軽く見ていて
上達などありえないと
個人的には思います。

リズムを大事にできないのは
誰も教えてくれなかったから
という事実はありますが
大事ですよ、と教えられたのを
受け入れられないのは
その人の問題です。

受け入れる・受け入れないは
自由ですが、
僕は受け入れるのを勧めます。

追記

上記リンクで紹介した生徒さん。

彼が教える軽音楽部は今や
日本のトップレベルの強豪校です。

毎年、軽音の全国大会に出場しています。

そして、その評判を聞きつけて
軽音楽部目当てで入学してくる
生徒が増えたそうです。

でも、元々は予選落ちが何年も続く
弱小高校だったそうです。

そんな彼がやったのはなにか?

それがリズムです。

リズム1つでそれだけ変わる。

それくらいリズムには力があるのです。

追記 その2

先の苗の話はこれに書いてます。

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追記 その3

さて、明日はもう1つの条件……

「なぜ、教材の『積読』が
楽に上達するための条件になるのか?」

という、一見サボりに見える行為の
驚くべき真実をお話ししますね。