僕より一回り以上も年下だというのに
レッド・ツェッペリンやエアロスミス、
キッス、ヴァン・ヘイレンとかばっかりじゃなくて
ジミ・ヘンドリックス、ロビン・トロワー、
ハンブル・パイ、デヴィッド・ボウイ、
ビートルズ…という具合にもっと古いロックも
バリエーション豊かに詳しく知っていた…
そう感心するのはビリー・シーン。
ミスター・ビッグのベーシストで有名な
テクニカルベーシスト。
そんなビリーがこれだけ感心したのは
ポール・ギルバートさん。
先のインタビューはビリーがポールに対して
ギター雑誌のインタビュアーに漏らした
一節です。
ここからもポールさんが
クラシックを大事にしていることがよく分かる。
これは何も音楽の世界だけに言える話ではない。
先進的な技術を作り出す西洋人は
ジャンル問わず、意外にクラシックを大事にする。
武士道という本があるけど
あれも新渡戸稲造さんが
尊敬するベルギーの高名な法学者の
エミール・ド・ラブレーに
「宗教教育がない日本では、
どのように道徳教育を授けているのか?」
と問われたことが執筆のきっかけになった
このエピソードからもわかるように
意外に西洋人はクラシックを大事にするのです。
文化には必ず源があるわけですが
その源からたどれば、ものの本質というのは
見えてくるものです。
そして、本質を踏まえた営みは
何事によらず実を結びやすいものです。
つまり、ギターがうまくなりたかったら
クラシックをやるのはとても理にかなっている
ということです。
だから、僕はギター演奏を良くしたいなら
60、70年代から2000年くらいまでの洋楽をやるのを
勧めています。
もちろん、最初は普通に弾けるようになって終わり
でいいけど、だんだんやっていると
彼らの感覚や思想、当時の状況なんかに
想いをはせることが出来るようになる。
そうすることがギターを、
そして、音楽に深みを与えてくれるのです。
そこまでいったら上達など
もう、どーでもいい感じになってきて、
純粋に音楽をたのしめるようになる。
そうなったら一生物ですよね。
音楽で人生の可能性を開くことが
出来るようになる。
同じやるならそこまで行くのを目指すのは
おすすめです。
参考になったら嬉しいです。