先日、体験レッスンをやった時のこと。
「え?やらなくていいんですか?」
眼の前にいる若者は驚いていました。
なので、聞きました。
「その運指パターンは弾きたい曲に
出てくるパターンですか?」
彼は痛いところをつかれたように
「出てこないです。」
といいました。
「じゃあ、練習する意味はないですよね?」
そう言うと
「でも、指はハネ上がらないように
しないといけなくて
こういうトレーニングで
身につけるのではないでしょうか?」
と口にしました。
僕はすかさず
「指がハネ上がらないようにしたほうが
いいでしょうが、それなら力抜いて
フィンガリングしてみて」
と指示を出したら早速、彼は…
「あ、確かにそうしたら
ハネ上がらないですね…」
と言ってくれたので
「じゃあ、そういうトレーニングフレーズで
トレーニングできるというのは
やるべきことなんでしょうか?」
と問うたら
「意味ないですね…」
と言ってました。
こんな問答を
いくつかのトピックでやって30分経ちました。
お帰りになるときに彼はこういいました。
「好きな曲弾いてていいんですね。
もう、トレーニング辞めます。
曲弾くのがトレーニングにもなるんですね。
僕、弾けるようになると思います」
と笑顔で言ってくれました。
この話は実話ですが、
あなたの練習はどうなっているでしょうか?
もし、弾きたい曲にでてこないフレーズを、
イヤイヤ弾いているなら…
あなたも、この若者と同じように、
今すぐトレーニングを
辞めていいのかもしれません。
追記
僕は基礎の重要性を否定するつもりは
ありません。
基礎は重要です。
絶対、基礎はちゃんとしたほうがいい。
でも、その基礎の養い方には
重々注意するべきであります。
『指を動かす練習』ではなく、
『身体を使いこなす感覚』こそが、
本当の基礎だからです。
上達とは楽しく実現するものなのです。
特にギターにおいてはそうです。
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