「大賢は大愚に似たり」
という言葉をご存知でしょうか。
たまたま、今読んでいる本に出てて
すごく共感しました。
意味は
とても賢い人は大変愚かに見える
という意味です。
本当にそうなのです。
それはこの逆を考えるとわかると思いました。
大賢大愚の逆は小利口ということです。
つまり、知識だけある、という状態。
知識だけあって体験がないのにさも、
物事を知っているかのように
のたまうケースが小利口。
これは個人的には楽しくなさそうに
見えるんです。
例えば…
ギターで何の練習したら良いですか?
とか聞いてきて、答えると
「それ知ってます」
とか言ったりする。
もちろん、知ってても良いんですよ、
問題はその先。
知ってるから、やらないのです。
で、新しい何かを求めてさまよい続ける。
でも、知識だけは豊富だから
やけに言うことは利口なのです。
こういうのを小利口というのだと思います。
こんなの、ギター以外のジャンルでも
そうですよね。
で。
今って情報が求めなくても
入ってくるような時代です。
だから、放っておくと
人は小利口になりがち。
でも、よく考えると明らかなのですが…
いくら理屈にあわなくても
現実は正しいのです。
例えば、アドリブに理論はいらん
というと…
「それは先生が弾けるから
そう思うんですよ」
とかいう人がいます。
その方の中では理屈に合わないわけですよ。
アドリブに理論がいらない、というのが。
だから、自分の理解できる理屈に
現実を合わせるのです。
小利口の典型例です。
一方、愚か者はこうは反応しません。
「マジで?ヤバィ!それなら俺もやる!」
ってなります。
一見、何の疑いもなくこういう反応示すので
アホみたいです。
でも、このアホは
自分の経験したことが無い現実を
受け入れています。
だから、変わるんです。
理論なんか知らなくても変わる。
本人は変わろうとしていない。
言われたことをそのままやっただけ。
仮に変わらなくても
「それは自分がどっかで
理解しそこねているのだ」
と解釈します。
さて。
あなたはどっちを選びますか?