先日、サポートクラスのメンバーにこんな事を言われました。
いつもお世話になっています。
何に悩んでいるのか端的にいいますと、「ギターが欲しい気持ちが止まらないこと」です。
「なんのこっちゃ?」と思われるかもしれませんが、今の私は、ネット等で目に留まるギター全てが欲しく思えて「これはいかん」と思いご相談させていただきました。
以前、「競泳選手時代、ゴーグルを48個持っていた」というお話をさせていただきましたが、あの頃の感覚にとてもよく似ているんです。
きちんと目的や理由があって買うのなら分かりますが、今の私は単に「フェンダー以外はエレキギターじゃない」「カッコいい」「◯◯が使っていた」などというアホみたいな理由、ヤバい心理状態になってしまいました。もちろん、ギターはゴーグルと違い決して安易に買える物ではありませんし、コレクターになっても決して上手くならないことも重々承知しています。ですが現在、完全に検索地獄に陥いりこんなヤバい心理状態になってしまいました。
以前、職場の心理カウンセリングの医官から学んだのですが、こういう心理状態は「考えないようにしよう」「忘れよう」などという生半可なアプローチでは消えないとのことです。
もちろん、現在ご指導いただいている宅配便やサポートクラスにはたいへん満足しており、何の不満もありません。
コレクターになるぐらいやったら、技術を習得することにお金を使うのが正常な思考に決まっています。
ギター専門家の見地から、どうすればこういう状態から脱却できるかご指導をいただきたいと存じます。
助けてください。
この方は過去に水泳の選手をやっていたことがあり、その時にも同じような体験をしていたわけですね。
こういうのって誰にでも大なり小なりあるものです。
「道具を変えたらもっといい状態になるんじゃないか?」
「もっと楽しくやるには道具を買い揃えたらいいんじゃないか?」
今回の話は道具に意識が向いてますがこれが知識に向く人もいます。
「もっと素晴らしい方法や秘密があってそれを取り入れたらもっとよくなるんじゃないか?」
という感じ。
つまり、自分以外の何かが原因で今の状況がある。
そう信じているわけです。
でも、これは大きな間違いです。
そして、この方もそれには薄々気づいています。
でも、心と身体は言うことを聞かない。
さて、難問ですね。
でも、この答えはこれと同じ
↓
そうです、自己受容。
この方の場合は「欲しくなっちゃうよねー」というノリで自分の状況を認識し、受け入れる。
それだけをアドバイスしました。
次の日。
思わぬメッセージが来ました。
昨日は相談に乗ってくださりありがとうごさいました。
不思議なことに、あれから「発作」がぴたっと治りました。
改めてお礼申し上げます。
ね?
こういうことなのです。
ダメな自分も良い自分もまずは受け入れる。
これがスタートにならないと知識を入れても方法を実践しても空回りすることがあるんです。
僕は普段、方法が重要ということを強調します。
それは間違ってはいないのですが、前提としてこういう「自分を受け入れている」という土壌があればもっと方法は機能するのです。
メンタルはあなたがおもっている以上に影響します。
自分なりでOKなので自らを受け入れる努力はしてみてください。