「ギター演奏は両手で踊るようなものだと
考えています。
片方の手は規律をもたらし、
もう片方の手は混沌をもたらす…」
こう語るのはジョン・バトラー。
オーストラリア人ギタリストです。
これはギター演奏の本質を表していると
思います。
バトラーはフィンガーピッキングだけど
これはピックを使って弾いている人でも
同じことです。
片方の手は規律をもたらす…
これは個人的にはリズムのことです。
これが乱れると音楽は成立しない。
逆にここがちゃんとしていると
仮に音使いがめちゃくちゃでもそれなりに
聞けるものになったりする。
ブラッシングみたいな
音程がはっきりとわからない
打撃音みたいな音でも
リズムに乗っかると立派な音楽になる。
だから、規律ということになります。
もう片方の手は混沌をもたらす…
これはフィンガリングのことだと思います。
よくギタリストがインタビュー等で
「この演奏はミスったんだけど
後から聞き直すとかっこいい音だったから
採用した」
なんていうことがあるのですが、
このように音選びというのは時折
音楽理論的なルールを外れることがある。
そもそも、音楽理論なんてもんは
素晴らしい音楽が最初にあって
それを分析した結果だから、
未知の領域があって然るべきものです。
それを厳格なルールだと思っていると
途端に音楽の可能性が狭まって
面白みのないものが出来上がります。
よって本来フィンガリング、音使いというのは
混沌をもたらすものなのです。
こういうことからも
多くの人は逆をやっている事に
気付いたほうがいいように思います。
混沌をもたらし、そのことで面白くなる
音選びに規律を重んじて
リズムという規律がないと音楽にならない部分を
テキトーに済ませる。
それでギターが弾けないのは当然。
音楽が面白くならないのも当然。
逆をやるからだと思えてなりません。
あなたは逆をやってないでしょうか。
もし、やっていると思ったなら
リズムを大事にしてください。
やり方を電子書籍に書きました。
リズムに関することは
なかなか表現されなかったこともあり
馴染みがないでしょう。
そのため、気楽にリズムに親しんでもらうため
最初の一歩を無料で公開しています。
ここまでの話に納得行く場合は読んでください。
大きな変化を実感できるはずです。
↓
追記
ジョン・バトラーはこんなギター弾いています。
↓
個人的にも好きなギター演奏です。
追記 その2
そして、こんな感じで逆をやってしまうのは
古くからある人間のパターンです。
本当のことと逆を信じてしまうからこそ
日本の神話でも鏡というメタファーを使って
それが表現されています。
しかも、逆をやるのは日本だけではない。
それを言葉で確認出来るのがこれ
↓
何千年も前からこうなのです。
だから、ギターでもうまくいかないときは
自分の常識を疑ってみるのが
コツだったりします。