今、読んでいる本に
山岡鉄舟の話が出てきました。
※ちなみに山岡鉄舟というのは
幕末~明治に活躍した剣の達人。
剣聖なんて呼ばれています。
読んでた本は
山岡鉄舟の本じゃないんですけど、
その本で山岡鉄舟が遺した教えが
紹介されていたんです。
驚くほどギター演奏、練習に通ずるものがある
と思いました。
ということで紹介します。
無舌になってこそ話が活きる
筆と一体になったときの絵は活きている。
先は一流の落語家を、
後は画家の話をしています。
要は意識して、
「あぁしてやろう」「こぅしてやろう」
そう思っている間はダメだというわけです。
まだまだ伸びしろがある、とも言えます。
ウェブ全盛の世界になって
色んな情報と知識に簡単にアクセスできるようになった。
どんなことでも最初から効率のいい方法を
どんな段階の人でも採用することが出来る時代に
なって久しいわけですが、、、、
そういうものを追いかけて、
結局、手段が目的になっているケースは
あちらこちらに散見されるようになってしまいました。
ギターで言うなら、、、
運指練習をやったら効率よくギターが弾けるようになる、、、
そう思って続けるも、すぐに飽きて
他の方法を探し始める、、、とか、、、
スケール練習やったら
効率よくアドリブでギター弾ける、、、
と聞いて実践するも、
すぐに飽きて他の方法を探し始める、、、とか
こういうのはたくさんの人が陥ることですが、
実際の楽器演奏というのは
運指練習で鍛えた指の動きを使って
「無意識に」行うものです。
スケール練習で培った
運指ポジションを捉える感覚を使って
アドリブを「無意識で」出来るようにする。
こういうのが本来のゴールなはずです。
「ギターが弾ける」というのは
「無意識に弾ける状態だ」
と考えても良いと思うのです。
楽器演奏というのは無意識で行うもの。
それが出来ないと本当の楽しさはわからない。
そういえば、先日、うちの生徒さんの中でも
歴代で一番上手かもしれないと思うくらいの
腕前の方がレッスンに来てくれました。
その方、言ってました。
「弾こうと思ったらダメなんですよね」
それを聞いて、僕はこの方を卒業させようと
思ったくらいです。
実際、ギターはかなり自由に
扱えるようになっておられますので。
実際、この方とのレッスンもかなり楽しいです。
この方とのレッスンでは
絶対にアドリブセッションが始まります。
5分くらいアドリブセッションをやる。
それはそれは楽しい時間が流れます。
で、終わったら
「今のはあそこで心に迷った」だの
「あそこで色気だした」だのといって
色々反省をする。
で、またセッションが始まることもあるし
その反省点から学びを語り合ったりする。
これ、最高に質の高いレッスンなのです。
本来あるべきレッスンでもあると思います。
もちろん、みんながみんなこの境地に
いるわけじゃありません。
でも、例外なく、無意識に弾けるようにする、
という概念を日々の練習に組み込んでいくと
出来るようになる。
無意識に弾ける状態をゴールにする。
ピンと来たら採用してみてください。
難しいゴールではありますが
絶対にあなたのギター活動は
楽しくなることが約束できるので。