喧嘩した経験がある人は多いでしょう。
なかなか喧嘩したことが一度もない人と
お目にかかる事はありません。
喧嘩とはなかなか気分の悪いものです。
そもそも感情が害されるし、
感情が害されて、知性が鈍くなります。
先日、感情と知性は裏表、
という考えを聞いて
雷に打たれた気持ちになったのですが、
確かにそうなのです。
感情が害されると知性は鈍くなります。
感情が先、知性は後。
これは脳の構造的にもそうみたいですので
まず、間違いない道理だと思います。
さて。
この道理からすると、
喧嘩というのは修め方が簡単にわかります。
喧嘩になっているときというのは
得てして感情が乱れております。
だから、当然、知性が鈍る。
生産性のないことや、
罵詈雑言が飛び交うわけです。
相手を叩きのめしたい、という
乱れた気持ちになっているからこそ起こる事。
だったら、まずは一度黙ること。
黙って、自分が悪くないと思っても
本当に悪くないのか?という風に省みる。
これを反省というわけですよね。
こうしないと破壊が続きます。
しかも、生産性のない破壊。
自然の摂理に反した行為が続くから
それはそれはとんでも無いことになります。
でも、一度黙って反省し続けていると
破壊も結局、建設的破壊、創造的破壊と
なりやすい。
喧嘩したことでかえって絆が深まるという
素晴らしい状態を迎えることが
できるわけです。
つまり、鍵は「省みる」というポイントです。
これは実は音楽においても同じなのです。
演奏しているときというのは
我を忘れているわけです。
伸び伸びと気持ちよく演奏して
よろしいわけです。
でも、それをちゃんと省みる。
それがないと「伸び伸び」「気持ちよく」は
独りよがりな変な演奏に
変わっていくものなのです。
だから、ちゃんと省みる。
これが習慣になると
演奏は間違いなく変わります。
あなたは自分の演奏を省みているでしょうか?