ある僧侶が師にこう言われたそうです。

 

 

「絵を描くな」

 

 

これは物理的に画材を使って絵を描くな、

という意味ではないそうです。

 

 

頭でものを考えることを戒めた言葉だそうです。

 

 

 

これはギターでも大きなヒントです。

 

 

ここでいう「ものを考える」

「絵を描く」というのは

「何も考えるな」ということではないんですよね。

 

 

今目の前にあること、

今やろうとしていること以外のことを考えるな、

ということだとおもうんですよね。

 

 

 

これって意外と難しいのです。

 

 

僕でもこうやって文章をタイピングしているけど

タイピングに全集中しているか、

と言われるとそんなことはない。

 

 

頭の中に過去の映像がでてきたり、

なにかの通知に注意を奪われたり…

 

こういうのが「絵を描いた」状態だ

とおもうんですよね。

 

 

 

ギター弾いてるときもありませんか?

 

 

ギター以外のことを考えてることって。

 

 

何も、ギター以外のことを

考えてはいけないわけではありません。

 

 

 

でも、弾いている時は弾いている時間なのです。

 

 

弾いている時は、弾いている時の感覚に

集中するほうが実りある時間を過ごせると思います。

 

 

 

弦はどんな感触でしょうか。

 

 

ピックで弦を弾いた感覚は

どんな感覚でしょうか。

 

 

どんな風に聞こえるか、

判断を入れずに捉えられますか?

 

 

弦を触った指にスチールの匂いは

残っているでしょうか?

 

 

 

こうやって身体で弾く。

 

 

感じて弾くという感じのほうが

近いかもしれません。

 

 

 

頭の言語としての判断や認識ではなく

5感、場合によっては6感を研ぎ澄ませる。

 

 

そうやって頭以外で

音楽を捉えられるようになると

腕前の如何にかかわらず、

収穫が大きいと思います。

 

 

それは上達しただの、

努力が報われないだの、

という小さな枠に収まるものではないのです。

 

 

弾けていることに幸せを感じられるレベル。

 

 

 

これを感じようとしてみてください。

 

 

上達も継続も勝手についてくると思います。

 

 

追記

ここで話したような内容は

バッキングを徹底的に突き詰めると

見えてくる境地だということは

間違いなく言えると思います。