あなたは金田一耕助という存在を
ご存知でしょうか。
探偵の名前です。
といっても実際にいた探偵ではありません。
戦後、日本に一大ブームが起こりました。
それが推理小説。
そのブームの立役者になった作家に
横溝正史という方がいます。
金田一耕助とはそんな横溝正史が生んだ
探偵です。
大学生の時。
当時、実家暮らしでした。
実家には同居している叔母がいます。
僕はその叔母に金田一耕助という、
存在を教えてもらいました。
最初は映画から入りました。
ちょっとえぐい描写があるので
個人的には苦手なのですが、
不思議と金田一耕助シリーズは
みることができました。
そして、ハマりました。
小説をおそらくすべて読んだ記憶があります。
それくらい金田一耕助の魅力に
取り憑かれました。
最近もふと、オーディブルで見つけて
聞いてしまった結果、再燃。
また、本を読みたくなっています。
さて。
そんな金田一耕助の推理を改めてみていると
彼の推理には1つ特徴があります。
他の探偵を知らないので、
もしかしたら当たり前の特徴なのかも知れませんが、、、、
金田一は徹底的なリアリストなのです。
要は事実を重んじる。
事実を如何に正確に解釈できるか、
という部分に拘りまくって
真相を推理しているのです。
※これに関しては追記でも書きます。
この事実を重んじる、という態度。
これ、実はギターでもかなり重要な態度なのです。
どういうことかシェアさせてください。
ギターにおける絶対に覆せない事実、、、、
それって何でしょうか?
左右の手を使って演奏する楽器、、、、
これ、覆せない事実ではありませんか?
演奏する内容、という切り口ではどうなるでしょうか?
何らかの音を(トーン)
何らかのタイミングと長さで(リズム)
表現する、、、、
となりませんか?
ね?
身体の使い方とトーン×リズムになるでしょう?
いつも言ってるやつに帰結するのです。
他にもあるかも、とおもうなら
ぜひ、考えてみてください。
このように事実というのは覆せないのです。
だから、この事実をもとにした練習を行うと
演奏は一瞬で変わることも多々あるのです。
少なくとも練習の最適化、効率化というのは
望んでなくても起こります。
だから、「センスではない」「やり方次第」と
言えるのです。
先にも書いたように、もしかしたら、
身体の使い方、トーン×リズム以外にも
あるかもしれませんが、、、、
まずは、身体の使い方、トーン×リズムから
見直してみるのはおすすめです。
追記
さて、先に、金田一の推理に関して、
「追記で書く」と書きましたが、、、、、
事実をもとにした推理、というのは
推理の基本なのかも知れません。
その意味で、金田一耕助以外の
探偵の思考プロセスもおそらくそうである可能性は
高いです。
※僕は金田一耕助以外の探偵のことは
大して知りませんので
あくまで推測の域を出ませんが
ところが金田一耕助の推理は、
それを突き詰めてるように見えるのです。
ここが僕が金田一耕助を好む理由の1つです。
事実をベースにした推理を突き詰めた結果、
あるメッセージが全作品に
強烈に反映しているようにおもうのです。
それが、、、、
人間には因果があり、
その因果は例外なく返ってくる
というものだといつも思うのです。
因果因縁と言ってもいいかも知れません。
金田一耕助の話には、
すべてこの因果因縁の視点が
盛り込まれているのです。
因果因縁という人間には見えないが
この世界を動かす原理原則
これこそが横溝正史が
本当に世の中に伝えたかったことなのかもしれない
とおもうことがあるのです。
実際、因果因縁のもとに自分が動かされている、
ということを意識するだけで
人は悪心を持つことが難しくなりますからね。
場合によっては悪心を持っていたとしても
改心出来るかも知れません。
その意味で、僕は横溝正史の作品は
陰から人に貢献をもたらしていると
思えて仕方ないのです。
まぁ、こんな風に捉えなくても
普通に読んでも面白いので
よかったらご一読ください。